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メルマガ色鉛筆「見える人の声あれこれ」シリーズ第4弾

タイトル 「メルマガ色鉛筆へ 見える私からのメッセージ」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは、メルマガ色鉛筆編集チームです。
「見えない・見えにくい人の暮らしの中のあれこれを、見える人はどう見ている
のか」をテーマに、
晴眼者の皆様より色鉛筆のレポートへ感想コメントを寄せて頂きました。
ということで「見える人の声あれこれ」第4弾をお届けします。
今回の「見える人」は、視覚障害のある知人・友人がいるという女性2名です。
見える人の声11(40代女性 形成外科医)
 私が「色鉛筆」を読むようになったのは、
息子の友人のお母様に、このメルマガを紹介していただいたからです。
彼女と私はママ友と言われる関係にはなりますが、子供同士が心身共に最も成長する時期を一緒に過ごし、
親としての苦労を多少なり共有した仲間でもあります。
その彼女には視覚障害があります。
「多少なり共有」としたのは、簡単に彼女の苦労を理解しているような言い方をしたら失礼だと感じるからです。私と彼女が同じことをしたとしても、
彼女はそこに至るまでに何倍もの手間や時間をかけなければいけなかったはずです。
見える私達とは比較にならないほどの頑張りを常に要求されるのです。
それでも、顔を合わせた時の彼女はいつも明るく、子供のことで悩んでいると話す時でさえ、
大変愛情深く、母として非常に頼もしく感じていました。
私は友人として彼女を尊敬していますし、大好きです。
彼女のもとで、子供がいい子に育たないはずがありません。
お子様本人にしたらまた別の様々な苦労があるのでしょうが、きっと立派に成長してくれることと思います。
今は子供達が学校を卒業し、なかなかお会いする機会もなく過ごしています。
ライターの皆様の日常やいろいろご苦労をされた話を読む度、
今まで彼女もこんな思いをしてきたのかなと想像しています。
そしてまた、私自身、子育てや仕事といった日々の生活を粛々と送っていこうと、
この色鉛筆から元気をいただいております。
もともと友人として彼女を応援したい気持ちで色鉛筆を読んでいるので、
私は晴眼者としての目線など意識していませんでした。
考えてみると、彼女と知り合い、色鉛筆を読むようになって、
視覚障害者の方の日常が身近になり、想像しやすくなりました。
色鉛筆でも話題に上がりますが、慣れない者がサポートをするということはなかなか難しいものですね。
彼女と一緒に歩いていた時、話に夢中になって小さな段差につまずかせてしまったことを思い出しました。
また白杖をお持ちの方に「奥さん、お手伝いしましょうか」と声をかけましたら、
急な声かけにびっくりされたようで「大丈夫です」との返事だったことを覚えています。
通勤などで毎日歩かれる場所であれば特にお手伝いは必要ない場合が多いのかもしれません。
最近は白杖をお持ちの方を見かければ、お手伝いが必要な様子か観察するのが癖
になりました。
歩いてこられる方向の場所を空けてしばらく見守っています。
視覚障害とは関係ないご年配の方に「荷物を持ちましょうか」と声をかけた場合も、
案外遠慮されることの方が多いように感じます。
何がその方に必要なのか、その場の様子で考えています。
電車に乗ってこられた白杖の方に空いている席を案内した時には、喜んでいただけたように思います。
これらのことは、視覚障害のある方に特別にしているというより、外国の方に道案内したり、
荷物の多い方にエレベーターの場所を教えたり、
グループで電車に乗ってきた方が近くに座れるように席をかわったり、
といった普段することと同じ感覚の行動です。
「こんなのでよいので続けてよ」とか、「もっとこうするべき」みたいなことがあれば、
また色鉛筆を通して教えてくださるとありがたいです。
見える人の声12(小児科病棟ボランティア 50代 女性)
いつも楽しく「色鉛筆」を読ませてもらっています。
20年近く前に出会った全盲の友人とそのお仲間を通して
視覚障害の方の生活を知っているつもりになっていました。
3年前から色鉛筆を読んでいくうちに、私が知っていると思っていたのは、ごく
わずかなことだと気付きました。
視覚障害があると、たぶん「できること」に制約があるだろうと思っていたのですが、
どのライターの方もどんどん挑戦して、楽しんでいらっしゃることに驚きました。
一番驚いたのは、51号で運転をなさったグレーさん。
私はカーレースの大ファンで、一年に1度三重県の鈴鹿サーキットにレースを見に行きます。
見に行くというより、車の爆音を楽しみに行くという感じもあります。
ですから、茂木のコースを運転した!グレーさんが羨ましいです。
コースを運転したら気持ちいいでしょうね。
視覚障害の方に運転してもらおうという企画を実現させたツインリンクもてぎの皆さんにも拍手を送ります。
ただ、グレーさんは怖くはなかったのでしょうか?
助手席のインストラクターさんを信じても怖いだろうと思ってしまいます。
グレーさんの勇気、すごいですね。
こんなふうに、ただただ驚くことが、たくさんの色鉛筆なんです。
「映画にまつわるエトセトラ」でも、皆さんが色々な方法で映画を楽しんでいらっしゃることに驚きました。
特に「ONE PIECE」の映画を観る前にキャラクターの声を覚えたというグリーントマトさんにはびっくり。
私も子どもに勧められて「ONE PIECE」をテレビで見たことがありますが、
何度みてもキャラクターを覚えられませんでした。
楽しむためにすごい工夫なさっていることに感心しました。
「とにかくやってみる」という皆さんの姿勢がすてきでした。
これからもたくさん驚かせていただきたいと思っています。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2017年9月1日
☆どうもありがとうございました。

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