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活動紹介

メルマガ色鉛筆「見える人の声あれこれ」シリーズ第3弾

タイトル 「メルマガ色鉛筆へ 見える私からのメッセージ」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは、メルマガ色鉛筆編集チームです。
「見えない・見えにくい人の暮らしの中のあれこれを、見える人はどう見ている
のか」をテーマに、
晴眼者の皆様より色鉛筆のレポートへ感想コメントを寄せて頂きました。
ということで、「見える人の声あれこれ」第3弾をお届けします。
今回の「見える人」は、50代、60代の女性の皆さんです。
見える人の声7(50代 女性 専業主婦)
 メルマガ色鉛筆第40号(「永遠の相棒!」)を読んで
 私は短大時代、近くの大学のスポーツサークルに入会していました。
その時同期だったキャプテンが、交通事故で失明したという話を聞いてとても驚
きました。
でも20年ぶりに再会したキャプテンは、白杖を持っている以外は学生時代とほと
んど変わらず、
色々話しているうちに懐かしい日々が蘇ってきました。
 それ以来、毎年お盆に「プチ同期会」という名目で集まるようになり、
昨年は記念すべき第10回を迎えました。
プチ同期会の翌日には、キャプテンは詳しいレポートをメールでみんなに送って
くれます。
待ち合わせ場所での、それぞれ到着順や様子、お店での席順や近況報告の内容な
ど、ほんとにすべてが正確で、
そのメールを読んでいると「ああ、そうやった。そうそう…」と
昨日の状況を思い出してまた楽しくなります。
出席できなかった人達にもその時の様子が手に取るように伝わっていると思いま
す。
二次会でカラオケに行った時も、歌詞は完璧で、
「ほんまは、目見えてるやろ~」と突っ込みたくなることが何度もあります。
 そんなキャプテンにも失明してからは、私たちが想像もつかないくらい大変な
苦しみや、
人並み外れた努力があったと思います。
「青春の1ページ」を一緒に過ごした仲間として、これからも辛さや楽しみを分
かち合える存在でありたいです。
見える人の声8(50代 女性 ボランティア)
 学生時代から点訳ボランティアをし、その後点字図書館に勤めて、
視覚障害者と長くお付き合いしているつもりの私でしたが、
まだまだ日常生活について知らないことが多いことを痛感しました。
どのレポートもたいへん示唆に富む内容で、時折笑い、時折涙しながら読み進め
ました。
中でも第32号 「あるある失敗談3」は心に残りました。
買ったばかりの洋服の値札を付けたまま外出されたとのこと…。
私もクリーニングの札を付けたまま外出した苦い経験があります。
以前、視覚障害者の友人と洋服を買いに出かけた時、私はその場で値札を取り、
替えのボタンを洗濯表示のタグに縫い付けました。
とても喜ばれましたが、後で返品はできませんね…。
食卓での失敗談も、私もあるあるです。
炊飯器におかまを入れずに直接お米をジャー。ごはんをよそった上に間違ってお
味噌汁をよそう。などなど…。
年齢とともにこういうことが増え、後で落ち込むことも多々あります。
やけどもしておらず命にかかわることでなし…と言い聞かせています。
でもトラックのコンテナに間違って入り込んだというくだりにはヒヤッとしまし
た。
時に泣きそうな失敗談でも、自分を笑い飛ばして前に進んでおられるような明る
い文体で、
私もとても励まされました。
見える人の声9(50代 女性 主婦)
 38号の中途で失明された男性のレポートは読んでいるうちに、こみあげてくる
ものがありました。
新聞やテレビなどで白杖を持たれた方の事故や不便さなど、外出先でのことは知
る機会が増えてきましたが、
そこに至るまでのこと、特にご家族とのやりとりがよく分かるレポートでした。
障害を持っておられるご主人と同様に、支える立場であるご家族にも
乗り越えないといけない辛さやご苦労がたくさんあり、
サポートする側の方は、どのように勉強されているのだろうとふと思いました。
25号のご夫婦もそうですが、家の中では自分でできることは自分でやってもらう
ということが、
前へ進む一歩につながっているのでしょうね。
 いろんな方のレポートを読ませていただき、外で接する私たちは「何かお手伝
いできることはありますか」と、しり込みすることなく声をかけたいとあらため
て強く思いました。
見える人の声10(60代女性 大学教員)
色鉛筆のバックナンバーをいくつか拝読して、目の見えない方が、日常どれくら
い不自由な目に会い、
また危険と隣り合わせに生活しておられるのか、改めて知ることができました。
そして、それにもかかわらず、生き生きと生活されている姿に感動いたしました。
突然目が見えなくなったら。私には、とても想像だにできない生活です。
 私は、もともと視力両眼ともに1.5と、目だけには自信をもっていました。
しかし、年齢相応に老眼となり、目の見えないことの不自由さを徐々に感じてい
ます。
値札の数字を読み間違えてレジで慌てたり、
老眼鏡を置き忘れてトイレに入り、水を流す方法がわからなくて慌てたり、
洗濯機の洗剤と柔軟剤を入れるところが同色の凹凸文字で書かれているため判別
できなかったりと、
それこそ失敗あるあるです。
定年の記念にと、ある有名なホテルに泊まりに行った時のことです。
とてもおしゃれで、デザインに凝ったお部屋でしたがスイッチの位置がわかりま
せん。
お風呂でも、シャワーのボタンが分からず、あちこち触っていたら頭から水をか
ぶってしまいました。
デザインを優先すべきなのか機能性を優先すべきなのか。機能性を優先すべき場
所というものがあると思います。
ある眼科の入院病棟のことです。
患者さんが自分の病室を間違えないようにと病室のドアに、
とっても大きなガラス製の果物のオブジェが張り付けてありました。
しかし、それがとても斬新で素敵なのです。
冷たい病院の廊下がとても楽しい雰囲気になっていました。
いっそすべての病室をこのようにしたら、どれだけ病院の雰囲気が変わるでしょ
うか。
私の両親は肢体不自由者でしたが、体に障害を持っている人に優しい生活環境は、
結果的にすべての人にやさしい生活環境です。
是非、色鉛筆を通じて、皆さん達から、いろんな問題を世の中に問いかけてくだ
さい。
色鉛筆の読者が増えるといいですね。
また色鉛筆を通して教えてくださるとありがたいです。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2017年8月4日
☆どうもありがとうございました。

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