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メルマガ色鉛筆第88号「家族になったよ」

タイトル 「家族になったよ」
ペンネーム 銀でもいい男改め、金でもいい男(40代 男性 弱視)
 レポートの要旨です。
 前回、彼女が身近にいることで思うことを書かせていただきました。
今回は、タイトルに至るまでの道のりについて、
相手を思う気持ちや感謝の思いが私たちを家族に成長させていくということにつ
いて書いてみます。
 ここから本文です。
 2015年のシルバーウィークに2人でライブに行きました。
スタンド席の一番後方、しかも両サイドが柱と通路で、2人だけの席みたいな場
所でした。
素敵な時間を過ごしたこと、2人の距離が近くなったことを思い出します。
その2日後に熊本へ旅行し、熊本城の天守閣や復元された本丸御殿へ行きました。
 この年の12月に翌年のゴールデンウィークの金沢経由東京への旅行を決め、
早々とホテルの予約をしました。
金沢から東京への北陸新幹線は、グランクラスで行くことを提案。
彼女は「高いわー」と言いましたが、
「せっかくだし、僕がお金を出すから」と説得し、了解してもらいました。
 そういえば、12月末に広島でファン歴27年のアーティストのライブがあり、
当日売りのチケットを期待して2人で広島へ行ったな。
彼女を無理やり連れていったけど、泊まったホテルの部屋は27階、
広島城を見下ろせる夜景の素敵な部屋で、彼女がすごく喜んでくれたことを思い
出します。
ライブには行けませんでしたが、記念にホテル近くの百貨店で手袋を買いました。
広島城にも行きました。
 2016年のゴールデンウィーク、予定どおり金沢で1泊、東京で2泊、計3
泊4日の旅行に行きました。
「サンダーバード」で金沢へ。
すごく風が強かったことを思い出します。
金沢城にも行きました。
それにしても、僕たちはお城が好きだな。
次の日、グランクラスで東京へ。
満足の一言です。
東京ではスカイツリーへ行きました。
曇っていたことと、帰りに雨が降ったことが残念でした。
 ここまで振り返ると、いろんなところへ旅行に行き、たくさん一緒の時間を過
ごしたんだなと思います。
また、それなりにお金を使ってきたんだとも思うと、
「金(かね)でもいい男」かなと自負します。
実際は彼女とほぼ折半ですが・・・。
 こんな日々を送っている中で、「結婚」「子ども」についての話を幾度となく
してました。
当初、彼女は「結婚しなくていい」と話してました。
僕は、結婚して家族になりたいことを話しました。
 6月半ば、彼女の両親のところへあいさつをしに行きました。
それまで何度か食事に呼ばれ、彼女の家族と顔を合わせていたこと、
彼女から両親へ話をしてくれていたこともあり、お許しをいただくことができま
した。
そして付き合って366日目、ちょうど付き合って1年目に入籍、一緒に住むこ
ととなりました。
 家族になって5ヶ月が経ちます。
仕事に出かける時間や帰宅する時間などによるお互いの生活リズムの違い、習慣
の違いなど、
一人暮らしが長かった僕は、相手に合わせるところとそうでないところを適度に
楽しんでいます。
 しかし、これまで数回、心ない言葉により彼女を泣かせてしまいました。
「あなたは冷たい」と言われ、反省する日があります。
相手がそばにいてくれるからこそ、「自分が気がつかなかったこと」に僕は気づ
くことができました。
感謝しています。
泣かせないように言葉づかいに気をつける日々です。
 「結婚してくれてありがとう」と改めて言いたいです。
これから先、何年、何十年と一緒に家族でいられるように。
家族が増えることもあるかもしれませんね。
日々の生活を大切にしながら、ともに進化しながら将来へ向かって一緒に歩んで
いこうね。
そう、ライブで彼女と一緒に聞いた歌の歌詞のようになれたらと思っています。
「変わらないことがあるとすれば
皆 変わってくってことじゃないかな?
描かずに消した 読まずに伏せた
夢をもう一度広げよう
空を飛び 月を歩き それでも自然に脅(おびや)かされる
すべてを受け入れて 見果てぬ夢を 素敵な夢を君と見ていたい
今日も廻ってる あぁ この世界 愛しき世界
君と 明日も廻していこう」
編集後記
 自分のことを銅でもいい男と名づけた人が、銀でもいい男になり、
そして金でもいい男さんになられましたね。
ザッツライフ、これが人生、変われるのはよいことだと思います。
おめでとうございます。
 大人になり、仕事をして家庭を持つ、
という平凡でもあり夢のようでもある幸せの道を進む人と進まない人がいます。
視覚障害はそれらの妨げになったり、逆にきっかけになったり、
あるいは特に関係なかったり。
色鉛筆で、そんなリアルな視覚障害者を感じてもらえたらと思います。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2017年2月17日
☆どうもありがとうございました。

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