isee! "Working Awards"受賞者のご報告
フェニックス会
「isee! "Working Awards"」は「就労」に焦点をあて、見えない・見えにくい人がどのように働いているのか【事例】、また、どうすれば働けるのか、あるいはどんな働き方ができるか【アイデア】を募集し、事例・アイデアを通じて視覚障害者だけでなく、社会に広く認知されることで視覚障害者の社会復帰、ひいては社会の戦力になることを目的としたアワードです。この度、鳥居寮の訓練終了者の3名が受賞されました。
就労事例部門MIP賞の石川佳子(いしかわ よしこ)さんは、鳥居寮にて点字・パソコン訓練のほか、コミュニケーションスキルアップのための文章講座、ビジネスマナースキルアップ講座、アビリンピック対策講座などの指導員と、訓練科目以外の講座企画を担当。また、メルマガ色鉛筆の編集により、言葉を心に寄せる課程を重ね、視覚障害リハビリテーションの現場で自らクライアントに役立つサービスを切り出していくための根とされています。
また、アイデア部門の日本財団ビジネスプラン賞を2名が受賞されました。
有限会社時代工房の小寺洋一(こでら よういち)さんは、パソコン搭載のスクリーンリーダー向けの副音声台本を作成し、再生するアプリケーション「ふくたろう」を紹介され、視覚障害者と晴眼者のペアで作業することで、より高品質な副音声の付与ができることを提案されました。
吉川典雄(よしかわ のりお)さんは、視覚障害者を始めとする情報弱者、交通弱者が日本の豊かな文化財を快適かつ安心・安全に体感できるユニバーサルな体験型ツアー「NEXT VISION TOUR」プロジェクトを企画・運営することを提案されました。
受賞された3名のファイトを応援するとともに、一人でも多くの方に視覚障害者が持つ能力「バリアバリュー」(障害を価値に変えるという意味)と可能性を知ってもらい、企業、社会、市民との連携・理解が深まることを願います。