災害対策プロジェクトで取り組んでいる内容の報告
本会で、視覚障害者にとっての課題解決に取り組んでいる三つのプロジェクトの中から、今回は、災害対策プロジェクトについてお伝えします。
私たち視覚障害者は、住み慣れた場所であっても、いざ災害が起きると、これまで以上に移動がしにくくなったり、情報を得にくくなったりします。また、災害時に必要な情報を、本会のような当事者団体や京都ライトハウスをはじめとする施設とまだつながっていない多くの視覚障害者に対してどのようにして届けていくかも大きな
課題です。こうしたことは、過去に全国で発生した大災害の際に指摘されているにもかかわらず、なかなか解決できていないのが実情です。
災害対策プロジェクトでは、様々な課題について、検討しています。主なものをあげますと、本会独自の防災マニュアルの作成、緊急時に会員への連絡がスムーズに行える体制の構築、府内各市町村への視覚障害者のための防災対策の現状把握と要望活動の推進などです。現在、防災マニュアルを今年度中に皆さまに配布できるよう
準備を進めています。今後は、地域団体に協力いただきながら、緊急時に会員の皆さまにすみやかに連絡が取れるよう、名簿整理などについて取り組んでいく予定です。
今後も、会員のみならず、京都府内で生活する視覚障害者の支援につながることをめざし、京都府内での災害時に迅速な情報提供ができるよう、関係機関とも連携しながら検討を続けてまいります。