[報告] 第54回白杖安全デー府内北部集会を終えて
京都府視覚障害者協会南丹京丹波支部 支部長 大田 公子(おおた きみこ)
10月3日、第54回白杖安全デー府内北部集会を、南丹市の日吉生涯学習センター「
遊youひよし」で開催しました。
今年は、新型コロナウイルス感染症予防のため、運営に際して様々な影響がありま
した。各地域からの参加人数を制限したこと、また、午前の交流会は行わず時間を短
縮して集会のみ実施したことなど、大会規模の縮小が余儀なくされました。毎年行わ
れてきたパレードを中止せざるを得なかったことも、非常に残念でなりません。
しかし、当日は心地よい秋風が吹き抜ける晴天に恵まれ、府内北部各地域から82名
が参加しました。
集会の前半は、南丹警察署交通係の方より「歩行中の交通事故防止について」とい
う演題で、交通事故に遭わないために歩行者ができる備えや、参加者にご提供くださ
った反射シールの有効な活用方法について講演いただきました。後半は北部地域視覚
障害者団体の代表の方3名から、各地域の交通事情や特色、地域における交通問題等
について発表され、視覚障害者を取り巻く交通環境や課題を参加者全員で共有するこ
とができました。その後、参加者全員で視覚障害者が安全に外出するための決議文を
採択し、来年福知山市での再会を願い、閉会しました。
今年はコロナ禍の厳しい状況下ではありましたが、その中でなんとか集会を成功裏
に終えられました。南丹京丹波支部会員の団結力も強まり、今後の活動に向けて私た
ちの願いを共有できたことを、大変喜ばしく思います。今後も、私たちは視覚障害者
の社会参加を促進し、外出時の移動手段の確保や公共交通機関の利便性の向上をはじ
め、安心・安全に外出できる歩行環境を整えるため、啓発活動に取り組んでまいりま
す。
開催にご協力いただいた各関係団体、そしてボランティアの皆さま、本当にありが
とうございました。