障害のある人も、ない人も

タンデムを楽しむ会 会長 白木 剛(しらき つよし)
笑顔で走り続けた5年間を振り返って。
私とタンデム自転車との出会いは、2014年11月でした。おそるおそるハンドルを握りサドルに座り、ペダルに足をのせて前のパイロットに誘導され走ったのが最初です。思っていたより楽しく乗ることが出来ました。
2015年の9月に「タンデムを楽しむ会」を結成いたしました。その時は愛好者が50名ぐらい集まり、また、テレビ局をはじめ地元のラジオ放送局FMいかると京都新聞社、綾部市民新聞社が取材に来てくれました。
その翌年2016年には公道を走れるようになりました。待望の公道が走れることとなり会員はますます夢が膨らんできました。
2017年にはタンデム自転車を3台購入し、地元綾部市を初め、北は京丹後市、宮津市、舞鶴市、福知山市、そして南は宇治市、亀岡市と転々と視覚障害者の皆さんと一緒に楽しんできました。またその間、全国で開催されている認知症の方を励ますイベント「RUN伴(ランとも)」に3年間続けて参加しました。これを機会に元気になっていただきたいです。このようにあちらこちらへ行かせていただき、新しい人との出会いもあり、またおいしい食べ物も味わうことが出来ました。
この5年目を迎えたタンデムを楽しむ会は、この節目に、5年間の足跡を残すため、記録誌を作成しました。会員の思い出のつまったこの記録誌は評判となり、この度ラジオ放送局から取材を受けました。
7月24日にラジオ放送局のスタジオに行き、私がタンデムの歴史を、タンデムの会の事務局長の福山さんがタンデムの今後の予定を、会員の森本さんと神田さんは5年間の感想をお伝えしました。
タンデムを楽しむ会の今後の課題として、考えていかなければならないことは、①いつでも、②誰でも、③どこでもの「3でも」です。タンデムに乗るには天気が悪いと無理ですし、誰でも乗ることは、難しい時もあります。また、どこでも乗れそうですが、まだ、国道は無理かと思います。今後はいつでも、だれでも、どこでも乗れるタンデム自転車になるよういろいろ知恵をねっていきたいと考えています。もう一つの課題は、損害保険のことです。公道を走る機会が増えるにつれ、もう少し大きな保証が必要ではと思っております。このほかにも乗り越えていかなければならない問題は多々ありますが、少しでも楽しんでもらえるよう皆さんのお知恵をおかりしながら頑張っていきたいと思います。
最後になりましたが、京都府、綾部市の行政の関係各位の皆さんには大変お世話になりました。本当にありがとうございました。また、FMいかる、綾部市民新聞、そして京都新聞社等のマスメディアの皆さまには、情報を伝えて頂き誠にありがとうございました。
今後、私たちは日本1周を目指して頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。


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