舞鶴市の広報「まいづる」の『まいづる元気人』コーナーで宮 森克己(みやもり かつみ)会長が紹介されました
舞鶴市視覚障害者協会 神田 昌胤(かんだ まさつぐ)
舞鶴市広報「まいづる」2020年7月号の標記コーナーに『私ができること、すべきこと』というテーマで、宮森会長のニッコリ笑顔の顔写真とともに、1ページを使って紹介されました。
まずは、前書きをそのまま…「白い杖を持ち歩く人を見たとき、どんな手助けができるだろうか。自らも全盲で足が悪くても、視覚障害がある人たちのために集会を開いたり活動を呼び掛けたりと行動を止めない。ヘルパーの手助けを得て視覚障害者協会の会長として自分のできること、すべきことに奮闘する宮森さんにお話を伺った」
次に生い立ちが紹介されていきます。小学校在学中に右股関節炎を患い、治療のため休学し、松葉杖をついて4年遅れで復学し、中学、高校を卒業。「障害者雇用促進法」により防衛庁書記(現在の防衛省事務官)に採用され、厚生や経理などを担当。ところが、30歳で目の病気を発症し、次第に視野が狭くなりましたが、同僚の助けもあり定年まで勤めることができたそうです。障害はひとつの個性で「足が悪いことも、目が見えなくなったこともあまり気にしたことはありません。足が悪いからといって交友関係が変わるわけではないし、目が見えないからといって、お酒が飲めないわけではありませんから」と前向き姿勢。
退職後、全盲ではなかったが将来のことを思って視覚障害者協会の音声パソコン講習会に参加し、その縁から協会に入会。数年後、代表に就任し、今年度で12年目を迎えられました。
「会員は、外出に不安があるので外出を促すために楽しめる行事や学習、生活に必要な講習会などを開催しています」「書類読みや作成文書の確認など、協会の代表として事務ができているのは、ガイドヘルパーのおかげ。視覚障害者にとっては欠かせない存在です」とのこと。
この『まいづる元気人』コーナーの最後は、次の言葉で締めくくられています。「自分も新しいことに挑戦し、多くの人が参加できるようにと活動を続ける宮森さんの姿は『自分には何ができるのか』という問いかけにヒントをくれるのではないだろうか」。
なお、付け加えになりますが、主に会員が聴かせていただいている広報「まいづる」の音声CDは現在、宮森会長が舞鶴市障害福祉課から提供される原版を自らのデイジー図書録音再生機で操作し、しおりを入れ、1枚ずつダビングし作成されております。このように、自分でできることでみんなのためになる活動を今後も、続けていこうと思っておられます。