<読者からのおたより>
キャッシュレス社会!私達は対応できるのか
京都市 大橋 東洋彦(おおはし とよひこ)
国会中継を聞いていると、政府は消費増税を機にキャッシュレス経済を推進するということで、ポイントカード還元やスマホ決済、QRコードなどの耳慣れない言葉が飛びかい、とまどうばかりです。診察券や会員証や銀行カードなど、たくさんのカードを持たされ、少しでもカード類を減らしたいのに全くかないません。
議論は買い物の便不便にばかりに集中していますが、それはまだしも不利益を覚悟の上なら現金払いもできます。より深刻な困難に直面するのは、あはきの自営業者ではないでしょうか。政府は中小零細業者には端末器の設置のために補助金を出すそうですが、はたして私たちにそれが使えるのか。この問題について視覚障害者団体からも、あはき団体からも一向に声が聞こえてきませんが、大丈夫だろうか。
《付記》
これは2月初めに点字毎日へ投書し、3月31日号に掲載されたものと同文です。2月の段階では今年度予算が衆議院を通過していませんでしたので一刻も早く世論を喚起したいと思ったのですが、今後は京視協の活動に期待します。