[報告] 京都ロービジョンネットワーク本格始動

 見えにくさを自覚して眼科に受診したけれども、視機能の改善は思わしくない。「私、もしかして治らないのかも…」「もっと悪くなったらどうして生活していけばよいの?」こんな不安を抱えた生活を長年強いられた方は少なくないと思います。
 この不安いっぱいの時期をできるだけ短くしたい、できればなくしていきたい。これらのことを実現するためには、医療と福祉が連携することが必要として、昨年4月に京都ロービジョンネットワークが結成され、会長には、京都府眼科医会の副会長である中路裕(なかじ ゆたか)先生が就かれました。
 この会は、見えない・見えにくいことでお困りの方やご家族、関係者が、一人で悩んだり、不安な日々を送ることなく、医療機関からスムーズに福祉や教育機関につながること、同じ思いを抱える者同士がつながることができ、一人ひとりの生活に必要な情報を提供し、その方が望む生活を実現できるよう支援することが目的です。
 そのために、医療機関から福祉の団体や施設につなぐツールとして「ロービジョンケア紹介リーフレット京都府版『さくら』」がこの度作成されました。
『さくら』は、福祉施設等に詳しくなかったり、診察中に時間をかけられない眼科医でも、患者様に手渡していただくだけで、窓口となる相談先(京都ライトハウス)を紹介できるようにしています。相談の内容によって、11団体のうち、もっとも相談に相応しい機関に紹介することになっています。
 5月13日には、医療関係者に『さくら』を知っていただくことを目的として、京都ライトハウス4階あけぼのホールにて研修会が開催されました。眼科医23名を含む60名を超える医療関係者の参加があり、「治すことばかり考えて、患者さんの状態を考えていなかったと反省している」「これだけ困っておられる状況があることを肝に命じてロービジョンケアを進めていかなければならない」など多くの心強いご意見を頂戴しました。
 今後、このリーフレット『さくら』が多くの眼科で患者様に手渡され、途方に暮れ、不安に過ごされることがなくなるよう、連携を強めていかなければなりません。
<構成団体>
 京都府眼科医会、京都ライトハウス(事務局)、京都府視覚障害者協会、
 丹後視力障害者福祉センター、京都視覚障害者支援センター、
 関西盲導犬協会、京都府立視力障害者福祉センター、
 京都府網膜色素変性症協会、京都府立盲学校、
 京都府視覚支援センター、京都府スーパーサポートセンター
 以上11団体
              京都ロービジョンネットワーク
              事務局長 沖田 友子(おきた ともこ)


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