メルマガ色鉛筆第383号「アナログゲームやってみた!」
タイトル アナログゲームやってみた!
メルマガ色鉛筆編集チーム
こんにちは、メルマガ色鉛筆編集チームです。
メルマガ色鉛筆は2026年も楽しくつながって、前のめりで進んでいきます。
探検と工夫、実験してまた工夫、
そんなふうに「やってみようのプロセス」、
つまり、手探りする楽しみを見いだせたらと考えています。
さて、今回のテーマはアナログゲームです。
市販されているゲームを素材に、見える、見えない、見えにくいを気にせず
挑戦できそうなもので遊んでみました。
今回のゲームのコンセプトは「一緒にやろう」です。
見える人に助けてもらうという感覚ではなくて、
一緒に遊ぼうという気持ち全開でテーブルを囲みました。
今号では3つのゲームを紹介します。
では、ゲームレポ、スタートです。
★かんしょく感覚を用いたもの
ゲーム名 かんしょく感覚
指先の感覚でカードに貼られたテープの種類を当てるゲーム。
9種類の異なるテープが貼られたカードが4枚ずつ計36枚入っています。
テープの種類は、布テープ、養生テープ、クラフトテープ、ビニールテープなど
目で見たら分かるけど、触ったら分かりにくいものです。
それぞれのテープの種類を教えてもらい、
自分でテープが貼られたカードを触って指先感覚を研ぎ澄ませます。
次に渡されたカードを触って何のテープなのかを当てます。
テープの種類は9種類もあるので、普段、我々が使わないテープの種類も
あります。
誰もが見たことも使ったこともないテープの種類を指先感覚だけで当てる
楽しみと、更には、なぜそのテープだと思ったかを説明する楽しみがあります。
例えば、ババ抜きのような遊び。対戦相手がもったカードを自分の感覚だけで
当てるなど、いろんな遊び方ができそうです。
失敗しても恥ずかしくないので、初対面の人どうしの集まりや
知識や経験が大きく異なる人どうしの集まりの場で活用できそうですね。
アナログゲームの醍醐味、見えていても見えていなくても
同じ輪の中で楽しめるゲームだと思います。
見える人にはテープごとに色が異なるので、見ればすぐにわかります。
ということは色がわからないほうが、どれとどれが同じなのか、ちがうのかを
考える楽しみ、おもしろさが生まれるということになります。
このカードを触った時、
世の中には実にさまざまな種類のテープがあるものだとシンプルに感心しました。
カードを1枚ずつ触りながら比較していると、
「これって実は奥が深いかも」と感じました。
とても似た触り心地のものがあるので、区別は難しいのです。
それだけにおもしろそうです。
みんな真剣に触って考えます。
真剣になるので会場は一気に静かになりました。
これ、盛りさがっているわけではないんです。
地味だけど、突き詰めたくなるゲームだと感じました。
同じものどうしをペアにするという遊び方もできるし、
すべて違うものを9枚ならべるということもできます。
触って区別できる達人になって、
見てカードを区別している人と一緒に遊びたくなりました。
★カードの4つ角の角度を触って確認しながら遊ぶゲーム
ゲーム名 四ッ角探偵
カードの4つの角に隠された数字を“触覚”で読み解くカードゲーム
4つの角がそれぞれ大きさが異なる丸みがあるカードの丸みの大きさを
4桁の数字で表す。カードによって4つの角が全て異なるものもあれば
4つの角のうち2つの角が同じ丸みの大きさのものもある。
丸みの大きさは、その丸の半径の大きさになるので、半径が小さいほど
丸みの数字も小さくなる
遊び方は、まず、サンプルカードをみんなで触って、角の丸さと数字と
の感覚を覚える。
丸いほど数字が大きく、鋭い角ほど数字が小さい。
カードをランダムに1枚引く。
カードの4つの角を触る。
指先で角の丸さ(角のカーブの度合い)を触覚で判断します。
4つの角のカードの丸みの大きさを数字4桁で示す。
サンプルで渡されたカードがキモになります。
目で見たらサンプルカードと見比べできるのですぐに答えが出るけど
指の感覚だけで、丸みの大きさを当てるところが魅力。
指の感覚だけで推理するのでその過程が楽しいですね。
4つの角が構成する丸み数字を言う。例)8853なら、3、5、8
その数字を足したり、引いたり、掛けたり、割った数字の答えをいう
プレーヤーは、その数字の組み合わせと計算式を答える。
計算から丸みの大きさを予測して答えを導くこともできるし、
指の感覚から丸みの大きさを導いて答えにつながる計算を考えることも
できる。
少し緊張する会議の休憩時間や行き詰まりが出てきた何かの
イベントやプロジェクトの頭の体操に持ってこいのゲームです。
単純なゲームなだけにプレイ方法は広がっていきそうです。
4種類の角度があると知っていても、自分が手にしているカードに
何種類の角度があるかはわからないだけに、
触るだけで区別するのは、実は難しいものです。
その難しさは、普段触って区別することが習慣化している視覚障害者だとしても
やはり難しいと感じました。
右手、左手でも感じ方が随分ちがうことにも気づかされました。
★耳と手の感覚を用いたもの
ゲーム名 耳と手感覚
小さな箱を9つ受け取ります。
中には何やら小さな豆粒みたいなものが入っています。
振るとカタカタ、ガシャガシャ、音が聞こえます。
箱の中を豆粒が転がりぶつかっている振動も手に伝わって来ます。
豆粒が1つだけ入っている箱、2つ入っている箱、
3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、
一番多いのが9つ入っている箱です。
なので、それぞれ徐々に重くなっていきます。
これを順番ばらばらにして受け取りました。
さあ、1つ入りから9つ入りまで、正しく順番に並べることが
できるでしょうか。
耳と手の感覚を研ぎ澄ましてチャレンジです。
うーんうーんと悩みながら並べていきました。
そして、答え合わせです。
目を借りて、箱に書いてある番号を確認してもらいます。
1 2 3 4 5 6 9 7 8、最初はよかったですがざんねーん。
合ってるかを1つずつ確かめるのが、ドキドキして楽しいゲームでした。
箱の片面にしか数字が書いてありません。
数字を見えない状態にしてプレイします。
つまり、誰でもできます。
答え合わせには見える人がおられると助かります。
もちろん、点字をつけるなどの工夫もできますが、箱をふって音を確かめる時に
うっかり点字が指にふれてしまうといけないですね。
見える人も一緒に楽しめる、そこが魅力のゲームですね。
実はこのゲームはかなり盛り上がりました。
9つすべて○の人は少なくて、1か所だけ順番がちがっていたと
いう方が多かったです。
今回、ゲームの世界に触れながらふと思ったのですが、日常生活の
いろんなことも、ゲーム感覚で楽しくやれるとよいですね。
2月末にもゲームレポのつづきをお届けします。
それってどんなの?と気になる方は、ゲーム名でネット検索してみてください。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2026年1月23日
☆どうもありがとうございました。