メルマガ色鉛筆第300号「書籍『見えない地球の暮らし方』第2巻~はじめに おわりにより~」

タイトル 書籍『見えない地球の暮らし方』第2巻~はじめに おわりにより~
メルマガ色鉛筆編集チーム
★いよいよ5月4日発行です。
書籍『見えない地球の暮らし方2 見えない・見えにくい人のリアルな日常レポ
ート集』
 メルマガ色鉛筆編集チームです。
本日はうれしくてうれしくてたまらないお知らせです。
メルマガ色鉛筆から生まれた書籍の第2巻が完成しました。
皆様に書籍制作のためのご寄付を賜り、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
第1巻は3000部、第2巻は4000部制作できました。
第1巻に引き続き、書籍活動への応援をいただき、ありがとうございました。
書籍をきっかけにメルマガ色鉛筆の読者登録をいただいた方、ありがとうござい
ました。
「書籍を必要とされる方へ配布していくよ」と、
書籍をひろげる活動にご協力の声を届けてくださった皆様、ありがとうございま
した。
みんなでつくったこの1冊、みんなでひろげるこの1冊です。
読者の皆様から寄せられた「私の工夫」を超コンパクトに収録しています。
もちろん、メルマガ同様体験レポートでは人生のひとひらにふれることができま
す。
また、皆様から寄せられた「仕事あるある川柳」は
さまざまな書体やサイズとなり、見え方体験フォント編のページで活躍していま
す。
さらに、モノクロページにイラストを入れました。
弱視の皆さんとわいわい意見を出し合いながら作成しました。
イラストは便利な工夫をわかりやすく伝えるためのものです。
グッズを手に、または横断歩道や階段の前で普段自分たちがどんな工夫をしてい
るか
「大事ポイント」を確認してみました。
「言葉で伝えるなら得意だけど、そうじゃなくて
一目瞭然で伝えられるイラスト、あえてそこに挑戦するぞ!」と
イラストを見て理解することが苦手な自分たちで考えまくりました。
もちろん、見えにくい自分たちにとって親切なイラストってどんなものだろうか
と、
考えまくると頭も目も疲れますが、疲れた結果、うまいこといきました。
「クイックロービジョンケア、忙しい眼科の現場のスタッフさんにもわかりやす
いかな」という期待を胸にガッツポーズです。
以下のページに書籍のテキストデータを公開しています。
http://kyosikyo.sakura.ne.jp/contents/read/id/590
点字データ、デイジーも図書館に制作依頼中です。
★ご希望の方に書籍を郵送します。
A4 全120ページ カラーや白黒反転ページがあります。 
書籍をご希望の方は、以下の項目をご記入の上、
色鉛筆編集部
iroenpitsu-hensyubu★kyosikyo.sakura.ne.jp(メールアドレスは★を半角のアットマークに変更してください)
までご連絡願います。
送付先 お名前
送付先 郵便番号 住所 
ご希望部数 
※5冊まではレターパックにて郵送します。
※レターパックの在庫が無くなり次第、または6冊以上をご希望の場合は、
配送料をご負担願います。
★書籍の中表紙「はじめに」より
 「見えない・見えにくい」について当事者の声を届けるメールマガジン「色鉛
筆」が、今年10周年を迎えます。私達、当事者の実際の暮らし方や思いが十人
十色の色合いで10年間、綴られてきました。そこから生まれた本、「見えない
地球の暮らし方」の第2巻をお届けします。
 見えないってどんなだろう…予想をすれば先には暗雲が立ちこめ、心が鉛のよ
うに重く硬く冷たくなります。そうなったけど、そんな予想に何本、何十本もの
色鉛筆で描いて描いて描きつづけた私達の本です。読み進めて、見えない・見え
にくい地球は果たしてどんな色なのかを、ぜひとも知ってください。
2023年春 メルマガ色鉛筆編集チーム 小寺洋一
小寺さんのお名前の横には、赤いハートのついた黄色い鉛筆のイラストが添えら
れています。鉛筆の側面には「協力ありがとう」とあります。
★書籍 「おわりに~強い光と深い影~」より
 2013年、医療から福祉への早期連携を目標にメルマガ色鉛筆を創刊した。
あなたはひとりぼっちじゃない、まだ見ぬ仲間に見えない見えにくい人の暮らし
の中のあれこれを届ける、その一心でメルマガの配信を重ねてきた。メルマガか
らさらに一歩、書籍『見えない地球の暮らし方』では福祉やITの外側にいる方に
情報を届けること、その第2巻となる本書ではクイックロービジョンケアの提案
を試みた。
メルマガ色鉛筆は2023年11月に10周年を迎える。色鉛筆とともに歩いた
私のこの10年は、実に波乱の10年であった。この深い影のうちにある時を強
い光で照らしてくれたのは色鉛筆と書籍の企画編集であった。そこには多くの人
たちとの心あたたまるやりとりがあり、その温度に強く支えられた。私は決して
希望の光が見えない道の上にいる。それは障害とは無関係の苦しみだ。深い影の
中、私は毎日言葉を紡いでいる。寄せられた文章のうちにある心にそっとふれな
がら、私はパソコンの音を頼りに対話し続けている。強い光と深い影、私の人生
はきっとそうなのだろう。見えないことを悲観し、そのこと自体が闇となりそれ
に支配されることはなくなった。だが、本書を成す魂のすべてを思う時、私はこ
の本の1ページも自分の眼では見えないことが、とても悲しい。ただ触るだけで
は、音で聴くだけでは、どうしても私の心は満たされないのだ。見えなくてもど
うにかこうにか大丈夫、ひとりじゃない、見えなくてもゼロでない、そう本書は
語る。一方、制作の中心にいる私の本音は、やっぱり見たい、見えていたかった
と思いながらこの本を編集してきたということだ。あるがままを受け止めるとは
何か、そんな難しいことはさておき、悲しいことを悲しいとちゃんと伝えたい、
ただそれだけだ。なぜなら、それがメルマガ色鉛筆が語るリアル、この10年の
すべてだから。
 今、強い光と深い影の中で私は本書を胸に抱き、ただ一つ祈る。どうか、少し
でも早く、この本が必要とされる方のもとに届いてほしいと。私にとって見えな
い、見えにくいことはゼロを意味するものではない。深い影のうちでも光を求め
て顔をあげれば、何かしら見つかることがある。本書を通してそんなわずかなア
クションが生まれることを強く強く祈る。
 本書の制作にあたり資金面で支えてくださった皆様、読者、ライター、仲間、
スタッフの皆様に心から感謝を伝えたい。ありがとうございます。これ、みんな
で作りました。作れました。私たちはチームです。色鉛筆のファミリーです。も
し、良ければこの1冊を手に誰かとおしゃべりしてください。これ、私が作った
んだよ。ここ、私の声だよって。どうか本書を手に笑顔でいてください、どうか
誇らしげに、そっとやさしく。私の人生を皆さんの強い光で照らしてくださって
ありがとうございます。私は皆さんに支えてもらっています。皆さんのことがめ
っちゃ大好きです。握手、握手、ギュー、ハグハグ。これからもずっと真ん丸な
ご縁を重ねさせてください。丸く丸く真ん丸に。最敬礼。
2023年2月  月を探す夜に。メルマガ色鉛筆編集チーム 石川佳子
 -- このメールの内容は以上です。
発行:  京都府視覚障害者協会
発行日: 2023年5月2日
☆どうもありがとうございました。


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