メルマガ色鉛筆第2号 「カラー講座に参加して」

タイトル カラー講座に参加して。
ペンネーム ピンクのクローバー(30代・女性・中心暗点ありの弱視)
今回のレポートの要旨です。
カラー講座をきっかけに色について考えたこと、発見したことをお話します。
また、見えにくさゆえの、色についての失敗も、参加者同士の交流で「あるある」と共感できました。
そんなカラー講座の雰囲気と、見えにくい私の「色のある暮らし」をレポートします。
ここから本文です。
10月14日に京都で行われたカラー講座に参加しました。
ここ数年の間に、5回ほどカラー講座に参加したことで、いろんな発見がありました。
好きな色と似合う色の再発見、好きな着こなしと似合う着こなしのポイントなど、新たな自分を見つけるきっかけとなり、今まで以上にお買い物やおしゃれを楽しんでいます!
私は、病気の特性のひとつに、色覚の低下というのがあります。
とはいえ、自分では、まだまだ色感覚は大丈夫なんじゃないかって思ったりしてます。
確かに、微妙な色の違いは難しい。
色面積が少ないとわかりづらい。
思っていた色と全然違うことに気付いてびっくり…なんてこともよくありますから、大丈夫じゃない…のかもしれないですが。
でも、普段、目の悪さを感じさせにくい動きや振る舞いをしている私は、人に「コレ、何色?」って、ほんの数文字の単語が聞けないトコロもあります。
小さなプライドです。
でも、その小さなプライドのおかげで、不便を感じたり、歯がゆい思いをしてきたこともあります。
ブラウンだって思って買ったモノが、実はパープルだった…とか、ブルーだと思ってたら、グリーンだった…みたいなことは、自分で気付いても、ちょっとショックで。
でも、周りの人に言われたら… かなりしょんぼり。
でも、カラー講座に参加する中で、自分の似合う色合いやデザインを再確認したり、新たに発見ができたことで、ちょっと自信が持てた気がします。
だから、店員さんの「お似合いですよ~」というお世辞?!は鵜呑みにせず、店員さんとの会話から、商品の色を聞き出して、自分に似合う色合いなのかを考えたり、この色でもっと違うデザインはないか尋ねたり、会話も楽しみながら買い物できるワザも身につけました。
見えにくさゆえに、失敗もあり落ち込むこともありますが、参加者さんの同じような体験談を聞いたり、その方の工夫されてるポイントを聞いたりしながら、共感できたり刺激を受けたりできるのは、本当にありがたいし、嬉しいです。
カラーって、ホントに、生活に密着してるんですよね。
洋服や靴、鞄だけでなく、家の中にも、街の中にも色は溢れています。
好きな色はもちろん、似合う色を取り入れることやトレンドカラーをうまく取り入れることで、気持ちも明るくなるし、モチベーションも上がるから不思議です。
まだまだ奥が深いカラーについて、これからも楽しみながら、学びたいと思います。
※今後のカラー講座の開催予定は、京都府視覚障害者協会HP、またはきららの会HPよりご確認ください。
編集後記
子供の頃から弱視だった私は、色をきちんと認識することができませんでした。
それでも、温かい色、重い色、やわらかい色、くすんだ色という感覚はありました。
今ではすっかり色を識別することができなくなりましたが、だからこそ、かつての色の記憶を基に自分の好きな色を、自分の意志で選びたいと考えています。
カラーをテーマに人が交流することで、悩みや工夫なども情報交換でき、その場で話す失敗談すら楽しく思えるのは、やっぱりピアだからこその力ではないでしょうか。
そして、お買いものを通して、店員さんとやりとりすることは、それだけで意味深い啓発ですね。
何より私達にとって、「自分の知りたい」を相手に伝えるための表現力をアップできる機会になるのでは?
ーー このメールの内容は以上です。
発行:  京都府視覚障害者協会 
発行日: 2013年11月29日
☆どうもありがとうございました。


現在、シンプルな表示の白黒反転画面になっています。上部の配色変更 ボタンで一般的な表示に切り換えることができます。


サイトポリシー | 個人情報保護方針 | サイトマップ | お問合せ | アクセシビリティ方針 | 管理者ログイン