[地域団体より 報告] 1月の取り組みのご報告と、図書館サービス紹介の集いのお知らせ

                  京田辺市視覚障害者協会
 本会は、京田辺市から委託を受けて、1月19日にふれあいのつどいを開催しました。京田辺市や社会福祉協議会の支援を得て、市内在住のすべての手帳交付者に個別通知を出し、当日は初めてお会いするご夫妻など非会員5名を含む14名の当事者、それに、市役所、図書館や社会福祉協議会職員、ボランティアの方々など、総数30名の参加でした。
 点字毎日でもお馴染みの日本ライトハウスの岡田弥(おかだ あまね)さんから、最新機器の説明を聞きました。最近は、身につけて体験できる携帯型かつ、手が自由に使えるものがほしいとの要望を受けて開発されているとのことで、携帯型拡大読書機(12インチか10インチ)、夜、見えにくくなる方に暗所《あんしょ》視《し》支援機器MW《エムダブリュー》10《テン》などを紹介。続いて、音声読み取りをしたあと音声読み上げする快速よむべえ、オトングラス、オーカムマイアイなどを紹介いただき、参加者が手で触れて体験しました。何せ、これらの最新機器を実際に体験する機会はめったになく、皆さん、岡田さんに質問していました。
 一方で、手が出ない高価な機器も多く、金額を聞くとため息がでました。ただし、オーカムマイアイは最近、約10万円値下がりしたそうで、研究が進むことと、出来れば私たちが手の届く価格になって、日常生活用具の基準額に近づいてほしいと思います。
 岡田さんによると、多くの機能はスマホでも同様のことが可能だが、スマホを使いこなせる方はまだ少ない。また、今後は読み上げ可能な拡大読書器にも期待したい。本日紹介した機器を体験したい方はいつでも来てください、とご案内いただきました。
 その後、京田辺市障害福祉課の職員から現行の補装具及び日常生活用具制度の説明を受けました。火災報知器についての質問も出て、市からは機器の種類についても要望があれば、ぜひ聞かせてほしいと言ってもらえました。
 当会からは、最近の行事予定や、近鉄新田辺駅近くで毎月第2水曜日に開催の南部サテライト事業のこと、バス時刻表の拡大版をボランティアに作成いただいていることなども紹介しました。特に、近鉄新田辺駅西口のバス時刻表は高い位置にあり、しかも数字が小さくて、高齢者にも見にくいと言われていますが、当日、初めて夫妻で参加された2組の方が、「知らなかった。こんなこともしてくれてはるんや」と拡大版時刻表を喜んで受け取っていただきました。
 また、3月に予定している視覚障害者への図書館サービスの説明会の案内もしました。
次に本会は、1月23日に障害者基本計画見直しの団体ヒアリングを受けました。京田辺市では、来年度中の計画見直しを進めていて、個別にアンケートも実施しており、並行して、団体からのヒアリングを実施しています。
当日は、当会役員が参加して、合理的配慮と共生社会を一層進めてほしい、一度きりでなく、計画策定のプロセスで当事者の声をその都度聞いてほしいと述べ、市民理解の促進、視覚障害者を職員として採用、あるいはヒューマンアシスタントなどの就労支援、ガイドヘルパーさん増員、早期の相談、訓練の促進、日常生活用具の拡大のほか、特に、安心・安全面では、災害時の避難所に遠くて行けない、行くのに手引きしてもらうことの困難さなどを異口同音に訴えました。老朽化した点字ブロックの改善、また、個別アンケートも墨字のみだったことや、当事者としても、全盲者と弱視者では異なる、広く意見を聞いてもらいたいと述べました。日々の生活の中で、一人歩きの際、往復同じ道を通って事故がないように、また、目がこれ以上悪くならないように気をつけている。あるいは近所の方やスーパーでの声かけがありがたいなどの暮らしの模様も伝えました。
関係者としての民生児童委員協議会との話し合いの場を検討してほしいとも述べました。
行政との話し合いの場は普段はほとんどなく、折角の機会ですので、声をあげていくことが大切と思います。
最後に、京田辺市立中央図書館で視覚障害者への図書館サービスを紹介する集いを開催しますので、お知らせします。
多額の予算を確保しての点訳本の作成、家庭配達、PTR2、拡大読書機や読みともライトの設置、対面での朗読サービスの実施、あるいは、デイジーの貸し出しなど、京田辺市の図書館では、かなりのメニューを行っています。ただ、それぞれの利用率が伸び悩んでいます。ご存じない方もおられるようです。そこで、図書館と協力して、紹介する集いを開くことにしました。お互いに参考になることもあると思うので京田辺市以外にお住まいの方もぜひお越しください。
日時:3月13日(金)13時30分~15時
会場:京田辺市立中央図書館 2階 集会室(JR「京田辺」駅西50メートル)


現在、シンプルな表示の白黒反転画面になっています。上部の配色変更 ボタンで一般的な表示に切り換えることができます。


サイトポリシー | 個人情報保護方針 | サイトマップ | お問合せ | アクセシビリティ方針 | 管理者ログイン