[報告] 舞鶴で学ぶ 二つの講座

          福知山市視覚障害者協会
 去る12月10日、午前中に福知山市教育委員会主催の成人講座管内研修が舞鶴市の赤レンガ博物館で行われ、午後は舞鶴市引き揚げ記念館において、中丹教育局主催の指導者研修会が行われました。福知山からは会員12名、介助者10名、教育委員会担当職員2名の、24名が参加しました。
 初冬の日差しの中、語り部さんの案内で1901年から海軍の倉庫として建築され幾多の歴史の変遷を見守ってきた12の倉庫群を散策し、博物館を見学しました。耐久強度を増すための工夫として、イギリス式、フランス式のレンガの積み方があり、耐久強度とともに建築美にも影響が大きいことを知りました。
 午後は舞鶴市引き揚げ記念館に移動し、「対話による観賞」「観賞の新しいかたち」のテーマで、中丹教育局主催の体験型学習に参加しました。視覚に障害をもつ私たちが、触れる美術品、また触れることのできない絵画や写真を観賞するとき、伝える側、受ける側の言葉のキャッチボールが単純に終わらないこと、簡単に納得してしまわないこと、双方のコミュニケーションが深まるほど、見えない側の作品のイメージは膨らみ豊かな観賞ができることになるのだと学びました。
 その後、実際にシベリア抑留から帰還された方々から寄贈された貴重な品々に、じかに触れさせていただきました。60万人に及ぶ強制連行につながる言葉の裏切りにも、極寒にも、重労働にも、粗食にも耐えに耐え抜いてきた方々の生命を守り抜いた品々は、やはり触れさせていただくと重みが違う気がしました。語り部さんも触ったことのない貴重な保存品に触れると、実際使っていた方がご家族とどんな再会をされたのだろう、穏やかに今を生きていらっしゃるだろうかと、よぎるものがありました。身につまされ、忘れてはならない現実を深く心に刻みながら、手に伝わってきた感触を平和への祈りにつなげたいと強く思いました。
 昼食を、就労継続支援B型事業所「ぽーれぽーれ」でいただきました。板前さんがご病気で右半身の機能を失われ、その後リハビリで左手を使えるように訓練され、今では巻き寿司も左手で器用に素早く上手に巻かれるのだとお店の方からお聞きしました。障害を乗り越えられる人の周りには、心をもってあたたかく見守ってくれる人が必ずおられます。お互いの思いやりが気持ちよく溢れたお店でした。いただいたお弁当も味良し、量良し、取り合わせ良しで、ご馳走様でした。歴史を通して平和を考える1日へとご案内下さった、教育委員会担当職員の方、大変お世話になりました。ありがとうございました。


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