[地域団体より報告] 避難訓練体験会と京田辺市への要望書の提出のご報告

京田辺市視覚障害者協会
 当会の8月の取り組みを報告します。
 8月25日に京田辺市避難所体験会があり、会員2名が桃園(とうえん)小学校体育館に行ってきました。280名集まりましたが、それで満員。地震が発生すればその10倍の住民が集まりますが、とても入れません。体育館入口からは床にロープが張られ、私たちはその上を歩きました。ダンボールベッドにも寝てみました。講演のあと、私たちは災害情報弱者であり、ハザードマップや本日配布された資料が読めない、その一方で、自助が強調される昨今、ブレーカーの落とし方や災害用伝言ダイヤルのかけ方も勉強してきたなど、視覚障害者の立場から発言しました。
 この原稿は9月19日に作成しましたが、台風15号で大きな被害を受けた千葉県等の視覚障害者に、全国の関係機関あげてのきめ細かい支援が届くように祈るばかりです。
 8月28日には、視覚障害者の通勤・通学に介護サービスが利用できるよう、国や府にはたらきかけを求めるために、京田辺市に要望書を出しました。
 以下、申し入れ書の前文と申し入れ事項です。
 先日来、重度障害者の国会活動について、様々な角度から取り上げられています。
 私たちも報道に関心をもっており、ぜひ、重度障害者への介護サービス制度の改善をはかる方向で議論が進むことを願っております。
 特に、通勤や通学、就労について、「経済活動」として公的サービスから除外している現行制度の改善を求めます。
 視覚障害者にとっても、やっとの思いで職を得ても、通勤にサービスが利用できずに、一人歩きのため、事故や駅ホームから転落する事例が全国で相次いでいます。
 就労中のサポート体制の確立も強く望んでいます。
 また、経済活動に直接結びつくわけではありませんが、特に、中途失明者が、多くの葛藤に悩みつつ、これからの人生を歩むために、京都ライトハウス(京都市北区)や京都府立視力障害者福祉センター(京都市左京区)等での生活訓練についても、遠隔地や、いくつもの乗り換え等を、一人で、まさに命がけで通わざるをえません。
 これらは、京田辺市在住の視覚障害者がこれまでも経験していることです。国民の理解も得て、制度を適用していただき、社会参加と自立が前進できるよう、強く望んでいます。これは、視覚障害者のみならず、他の障害者も同様と存じます。
 これから国会や厚生労働省等を中心に議論されると思われますが、いわゆる中央レベルに限らず、適用されれば公費があてられることもあり、障害者への理解を広く国民レベルで深めていただくことが欠かせません。ワイドショーのコメンテーターが「経済活動」に制度適用が「除外」されていることをご存じなかったのも驚きでした。全国津々浦々で議論していただくために、京田辺市の視覚障害者としても、この際、次のとおり要望する次第です。どうか、趣旨をご理解の上、ご尽力のほど、よろしくお願いします。
1.視覚障害者にも介護サービスが適用されるように、国や都道府県など関係機関にはたらきかけていただくとともに、現行で、京田辺市独自施策について検討をお願いします。
(1)視覚障害者の通勤・通学・就労中に、介護サービスを適用すること。
(2)中途失明者など視覚障害者が生活訓練に関係機関に通所する際に、介護サービスを適用すること。
2.制度改善にあたっては、国民の納得が必要なことから、本市においても、障害者への理解が促進されるよう、機会をとらえて、積極的にはたらきかけていただくようお願いします。今回の議論を通じて、障害者の他の施策全般についても前進できるように、ご尽力をお願いします。


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