[報告] 地域別福祉大会を終えて

地域支援部・事業企画部
 今年度、地域別に分かれての開催となった地域別福祉大会が、3月に行われました。いずれも会員の皆さまをはじめ、賛助団体・地域のボランティアグループの皆さまにご協力いただき、成功裏に終了することができました。本当にありがとうございました。
 簡単ではありますが、報告をさせていただきます。
<府内北部地域福祉大会>
 3月2日に行われた府内北部地域の大会には、約80名の方にご参加いただきました。
 北部地域は公共交通が不便な地域が多く、以前から交通問題についての意見や要望が多く寄せられていたことから、京都大学工学部准教授の大庭哲治(おおば てつはる)先生に「インクルーシブな地域公共交通の推進に向けて」というテーマで講演していただきました。一筋縄ではいかない課題ですが、私たちが今後、様々な観点を持って取り組んでいく必要性について、参加者の皆さんと共有する時間となりました。その後、最新の視覚障害者支援機器の体験として、AI視覚支援デバイス「オーカム マイアイ2」について、株式会社システムギアビジョンの方から説明していただきました。一度会ったことのある方を登録すると、再度出会った時に名前を教えてくれる機能について高い関心を示していた方が多く、昼食時間帯の後半を利用して、15名ほどの方が体験しておられました。
 午後は、まず地域団体・賛助団体等からの要望事項についての検討を行いました。多くの要望が寄せられ、各地域団体がそれぞれの地域で視覚障害者の社会参加に向けて取り組んでおられること、特に、日常生活用具の給付については、各地域団体の働きかけによって給付品目の追加や耐用年数の延長などが実施されていることなどの成果を、参加者で共有することができました。一方で、視覚障害者単独で短距離のタクシーを利用した際、乗車拒否に近い対応をされたという訴えもあり、今後も企業や市民の皆さんへの啓発の大切さを痛感しました。今後も不適切な対応をされた場合は、乗車日時・会社名などを本会事務所までお知らせください。
 次に、北部拠点設置に向けての経過をご報告し、意見交換を行いました。最後に、丹後視力障害者福祉センターから、2019年度の事業等についてご報告いただきました。
 今後、地域団体長や北部担当の地域支援部員の
皆さまと共に、一つでも多くの要望が実現するよ
う、取り組んでいきたいと思います。
<府内南部地域福祉大会>
 4月号の『南部アイセンターだより』でも掲載されていますが、3月3日に南部アイセンターで開催しました。
 前半は、交通問題や南部サテライト、歩行訓練を受けた感想などについて、当事者の体験発表を行いました。その後、当事者にとって地域で最も身近な存在として活動されている、点訳・音訳ボランティアの皆さんにどのような支援をしていただくことが可能かについて、野々村(ののむら)理事より話していただきました。読書バリアフリー法にも触れ、ボランティアの皆さんと私たち当事者が共通する課題について共に学習していくことができる内容で行うことができました。
 その後、要望事項の検討を行いました。少しタイ
トなスケジュールとなりましたが、オカリナサーク
ルの皆さんにも演奏していただき、日頃の活動や課
題を共有する一時となりました。
<京都市内地域福祉大会>
 3月17日に行われた京都市内地域の大会には、約80名の方にご参加いただきました。
 最初に、「触って・聴いて 私たちのための最新機器」というテーマで、北部同様、AI視覚支援デバイス「オーカム マイアイ2」について、株式会社システムギアビジョンの方から説明していただきました。また、視覚障害者用ポータブル録音・再生機の最新機種「プレクストークPTR3」について、久保(くぼ)事業企画部長から説明しました。今回は希望者全員に体験していただきたいということで、昼休憩を少し長めに取り、多くの方に実際に触れていただくことができました。
 午後は、地域団体からの要望事項についての検討を行いました。特に交通問題について、単独歩行する視覚障害者を中心に多くの要望が寄せられており、本会と地域団体が協力して取り組んでいくことの大切さを改めて感じました。
 最後に、賛助団体であるフェニックス会・JRPS京都から、活動報告や今後の行事のPRなどをしていただきました。
 今回は、開催日の決定が少し遅れ、また、三療部
の学術研修会と同日開催となったことからご迷惑を
おかけしましたが、多くの方にご参加いただき、感謝申上げます。


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