[報告] 第3回 ボランティアグループとの交流会を開催して

福知山市視覚障害者協会
 去る2月19日、市民交流プラザふくちやまにおいて、3回目となる朗読ボランティア・点訳ボランティアと視覚障害者協会との交流会を開催しました。朝からのあいにくの雨にも関わらず、当会からは介助者を含め27名、朗読ボランティア31名、点訳ボランティア8名、本部からは岡田副会長、近隣支部からは介助者含め19名、市役所2名、社会福祉協議会1名、巡回相談員、合計90名のご参集をいただき、盛会となりました。
 午前の部第1部は「リコーダーアンサンブル らら」によるリコーダーの演奏を楽しみました。高音から低音まで、楽器の長さや音の違いをユーモラスにご紹介くださり、興味深く聞き入りました。テーブルごとに違う音階のハンドベルを用意していただき、リコーダー演奏に合わせて参加者もハンドベルで音の共演に加わり、会場全体が盛り上がりました。
 第2部はボランティアさんからの要望で、視覚障害者の手引きの実践をしていただきました。昨年は京都ライトハウスの青木(あおき)訓練士の講演だけでしたが、今年は実際の場面を習得したいとのボランティアさんの申し出があり、青木訓練士に場面ごとに説明していただきました。モデルを岡田副会長と京丹後支部の奥野(おくの)さんが務めてくださり、朗読ボランティア2名が手引き役として、最初の声のかけ方、手の誘導の仕方、場面ごとの案内の仕方を体験して、会場の大勢のボランティアさんに百聞を一見にして伝達してくださいました。各テーブルに体験キットを用意し、見えにくさの体験もしていただきました。
 昼食休憩時には、初めての試みとして視覚障害者の書道、俳句、編み物作品を展示し、大勢の皆さまに見ていただきました。
 午後の部第1部は、朗読ボランティア3団体による恒例の朗読発表でした。詩の朗読、人物になりきった寸劇風朗読、講談師かと思うほどの時代小説の朗読など、迫力ある、「声の色合わせの妙」に涙したり、どっと笑ったり、今年も感情を揺さぶられたひと時でした。
 第2部は、点訳ボランティアの皆さんが、昨年好評だった点字によるビンゴゲームを「都道府県」をテーマに企画されました。少しでも多くの人に点字に触れてもらいたいという目的は、「アイウエオ表」を片手に、皆さんが楽しそうにゲーム用紙の点字を解読されていたことで達成されたと思います。ゲームは、ビンゴが出たテーブルから歓声があがり、大盛り上がりとなりました。
 他支部からは書道作品の解説とタンデムへのお誘いがあり、最後に当会からは4名が、各々の体験をリレートークしました。小中学校への障害当事者の出前授業が日常生活の場で児童の声かけ実践となって活かされているという報告や、「とっておき芸術祭」での知事賞受賞作品の紹介もありました。水害の多い町での思い出したくもない恐怖の体験を語ってくれたお二人には、命を守る究極の勇気ある行動を讃え、生きている喜びを分かち合う大きな拍手が贈られました。
 多彩な内容でしたが、各団体がその特徴を堅持しつつ、大きな目的である「お互いをより深く理解しあい、共により励み、成長しあえる関係」が更に強くなった気がします。準備の段階から各団体が責任分担を明確にし、スムーズに会が運べたことも、本当に誇らしく思います。
 ご参加くださった皆様、お力添えくださった皆様に、厚く感謝申し上げます。


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