本会結成70周年記念事業報告

「鳥居篤治郎(とりい とくじろう)先生頌《しょう》徳《とく》碑《ひ》探訪及び
記念式典」を開催しました
 本会結成70周年記念事業として、9月11日に、鳥居篤治郎先生の出身地である与謝野町において、頌徳碑探訪及び記念式典を開催しました。府内各地からバスを利用し、280名の方にご参加いただきました。
 まず、野田川《のだがわ》フォレストパークに参集した参加者は、式典開始までの間、頌徳碑を見学しました。頌徳碑前にて11時より行なわれた記念式典では、会長挨拶に続き、代表として五十嵐ユキ子(いがらし ゆきこ)さんと櫻田朋子(さくらだ ともこ)さんによる献花を行い、鳥居先生の思い出を披露していただきました。その後、参加者は再びバスにて、与謝野町立生涯学習センター「知遊館(ちゆうかん)」へ移動し、昼食をとりました。
 午後は、13時より、鳥居篤治郎先生の紙芝居「盲人福祉の父 鳥居篤治郎」を製作された宮津市の森山道子(もりやま みちこ)様に、この日初公開となる紙芝居を上演していただきました。鳥居先生の幼なじみが先生と過ごした日々を振り返るというストーリーで構成された紙芝居は、随所に先生の気持ちや視覚障害者福祉への強い思いが感じられる内容になっており、幼い子どもさんたちが見ても理解しやすいよう工夫されていました。
 その後、京都府立盲学校の岸博実(きし ひろみ)先生には、「ぼっちゃんの夢は、野田川発・世界水準」というテーマで記念講演をしていただきました。講演を通して、鳥居先生が京都だけでなく、日本そして世界の視覚障害者福祉のために貢献されたことを改めて感じることができました。
 休憩を挟み、頌徳碑設置のための土地提供や今回の式典の会場使用に当たってご協力いただいた与謝野町と、頌徳碑設置以来清掃活動を毎年続けてこられた京都府視覚障害者協会与謝支部に対して、感謝状を贈呈しました。その後、ライトハウス主幹による鳥居賞・鳥居伊都賞受賞伝達式などを行い、16時に閉会しました。鳥居賞・鳥居伊都賞については、今月号の「ライトハウスだより」をご覧ください。
 なお、西京区視覚障害者協会 松永信也さんより当日の感想を投稿していただきましたので、ご紹介します。
頌徳碑探訪と記念式典に参加して
西京視覚障害者協会 松永 信也(まつなが のぶや)
 9月11日、西京視覚障害者協会の仲間とボランティアさん、ガイドヘルパーさん、担当の京視協の職員さん、洛西寮の利用者さん・職員さん、総勢28名で、野田川フォレストパークで開催された京視協70周年記念式典に参加した。
 ぎりぎりまで雨模様だった空が、各地からのバスが到着するのに合わせるように回復していったのには不思議な力のようなものさえ感じた。
 到着後すぐ、地域団体毎に鳥居先生頌徳碑を訪ねた。頌徳碑の周囲は地元の会員さん達のご奉仕で綺麗に整備され、そこに頌徳碑が堂々とまっすぐに建っていた。それぞれが手で触れ、説明文をボランティアさん達に読んでもらったりして、鳥居先生の功績を知りその人生に思いをはせた。心が落ち着き背筋が伸びていくような気がした。そして、鳥居先生が結成に関わられた本会が70年の歩みを進め、こうして皆で集えたことにしみじみと感謝した。また、京都ライトハウスの大切さも再確認した。各地から集まった参加者は200名を超えていて、その数も雰囲気も記念となる内容だった。
 式典では会長の挨拶のあと、実際に鳥居先生にゆかりのある会員さんの思い出話も披露されて京都が生んだ偉大な先輩への思いを深くした。
 帰りのバスでは鳥居いと賞を受賞された西京の会員の富奥ケイ子(とみおく けいこ)さんの喜びを分かち合い、80周年に向けてのそれぞれの新たな一歩を誓い合った。


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