<アイセンターだより>

1.皆さん自身が宣伝マンになっていただけませんか
 当センターでは行事などを開催する際に、身体障害者手帳を持っておられる方だけに呼びかけるのではなく、さらにウイングを拡げて、手帳はまだお持ちでないが、最近、見えにくくなって困っておられる方々にも案内が届き、早めの相談や機器を知ってもらえる機会にできないかと工夫を始めています。
 そのために、私たち会員でできることはないかと相談し、例えば、行事のチラシを自宅に張り出し、道行く方に見てもらうことを呼びかけています。非会員の方も見てくださったらいいですよね。
 来たる9月28日(金)に「目の健康講座と機器展示会」を開催しますが、周知するためのポスターやチラシも作成し、会員やボランティアの方々が自宅に貼り出していただいています。ポスターは今回初めて作成してみました。たいへん目を引くデザインです。眼科医院も訪問して、チラシを置いていただけないかとお願いしています。
 また、当センターの存在そのものが府民にはほとんど知られていないため、チラシにも書いて、知っていただける方が少しでも増えないかと努力しています。
 さらに、ガイドヘルパーさん募集のパンフレットなどをいつも持ち歩き、知り合いの方に渡せるように心がけるなど、私たちにできることは限られますが、自らが広報マンになっていただけませんでしょうか。城陽支部では、多くの方に会員になってほしいと、目の健康講座で配布する支部からのお知らせのチラシを作成中です。
2.白杖安全デー南部集会の事前宣伝を行います
 今年度の白杖安全デー南部集会は、10月7日(日)13時30分から木津川市役所内で行われます。相楽会は松本(まつもと)会長中心に、精力的に準備を進めていただいています。なお、集会と並行して、府民向け啓発の駅前でのチラシ配布を10月5日(木)16時から17時まで、近鉄「高の原」駅前で実施する予定です。平日夕方の忙しい時間帯ですが、南部の各地域団体からも応援のほどよろしくお願いします。
 なお、10月11日(木)には、京都府山城教育局主催(乙訓地域は除く)の「視覚障害者指導者研修会」が、「京田辺市中部住民センターせせらぎ」で行われます。意見発表とともに、田尻会長と国立民族学博物館の広瀬浩二郎(ひろせ こうじろう)准教授が講演されます。   
 また、乙訓教育局主催の指導者研修会は、9月26日(水)13時から16時まで、JR「長岡京」駅前のバンビオ1号館で行われます。「健康つくりのための簡単ストレッチ」と「カラー講座」の2題の講演が予定されています。皆さん、それぞれの研修会にもこぞって参加しましょう。
3.「阪神大震災より怖かった」防災のつどいを開きました
 6月18日の大阪北部地震をはじめ、その後の西日本豪雨、命に関わる危険な暑さ及び台風等、相次ぐ自然災害を受けて、視覚障害者の防災を考えるつどいを7月30日アイセンターで開催しました。急な開催でしたが、京都市内からも含めて、31名が参加されました。全員から実情を一言ずつ発言いただいたので、概要を紹介します。
A 大阪府地震
・大半の参加者がとっさのことに動けず、呆然としていた。近くのテーブルの下に潜ったなどの意見が多かった。阪神大震災より揺れはきつく、食器棚の食器がガチャガチャという音が怖かった。
・食器などが落ちて割れた、屋根瓦がずれたりなどの被害報告もあった。
(八幡では、ガラス片でケガをされた方もおられました。)
B 西日本豪雨や台風
・避難所が開設されていたようだが、どこに行けばいいのかわからず、家にいた。また、家族が避難所へ様子を見に行ったが、誰もおらず帰って来た。
・近所で早めに避難所に避難した人があり、その方から避難所での対応なども聞かせてもらった
C 実際に避難所体験をされた方からお話を聞きました。
・京田辺の小学校体育館で一晩過ごした。自分の場所がわからなくなるので、入口及びトイレの近くの壁際がふさわしい。ダンボールで囲い、トイレまでロープを張ってもらうことにより、夜中でもひとりでトイレに行けた。市職員がすぐ相談にのってくれ、食事を取りに行くなど助けてもらった。
・宇治では台風の時に避難所へ早めに行った。小学校の体育館なので、土足厳禁。自分の靴がわかるようにしておく必要があった。担当職員からビニール袋を渡されるので、入れて自分で管理した。
D 緊急時持出し品について
 最低限、何を準備しておくかについて意見交換しました。バスタオル(寒いときに羽織れる、床に敷ける等々)、保険証、身障手帳、白杖、眼鏡ケース、時計、水、軍手、現金、筆記用具等々。かなりの重量になるので、重すぎても持ち出せないため厳選しようと意見がでました。袋を置いておくのは玄関など柱が多い場所がいいのではないかとの意見や、被災し避難所に行けない場合に、自分の位置を知らせるために笛が必要とのアドバイスもいただきました。また、枕元にガラス片対策のため、靴やスリッパを置いている方もありました。災害時に慌てて白杖も持たずに飛び出す方もおられると思いますので、南部の拠点になるであろうアイセンターには、いくつか白杖を備蓄しています。
E せっかくの機会なので、組み立て式ミニトイレ(軽量で組み立ても簡単、座っても頑丈で揺れもない)、女性も使える緊急ミニトイレ(吸水性にすぐれ、排尿後すぐに固まる。高速道路の渋滞時も使える)及びトイレポンチョも紹介、触れて体験してもらいました。
 緊急連絡先については、多くは別居の子どもや親戚で、特に決めていないという方もいました。また、地震や台風のあとに地域の民生委員が来てくれたという所もあれば、誰も来なかったという話もありました。災害時の要支援者名簿についても、登録している、知っている人は少数であり、大半が登録の有無や、制度もよく知らない方も多かったです。
 一度きりだけでは語りつくせないので、さらに開催して深める必要がありそうです。


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