メルマガ色鉛筆第304号「私の工夫9 洗濯編」
タイトル 私の工夫9 洗濯編
メルマガ色鉛筆編集チーム
こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
私の工夫シリーズ9は、お洗濯に関する工夫です。
読者の皆様から寄せられたコメントをコンパクトにまとめました。
お洗濯は洗濯機任せという方も多いことでしょう。
まずは洗濯機のスタートボタンを押す前の工夫から。
点字ガイド付きボタンのある洗濯機を使用。
点字が読めないからよく使うボタンにシールを貼っている。
色物・白もの、特にこだわらず一緒にぶち込む。
おしゃれ洗いの必要なものは分ける。
色移りをしてしまうとわからないので、色移り予防シートを入れる。
手にはやさしく洗浄力の強い洗剤を使用。
洗濯物の量が多いときはジェルボールを2個入れるか 液体洗剤を少し加える。
ワイシャツの襟と袖口には専用洗剤をつけてから洗濯機に入れる。
洗濯機や脱衣籠の取り残しが無いか手で確認する。
★洗濯ネットに入れるものは。
小物 タオル類 ホックがついているもの 小さなもの 貴重なもの タイツや
パンストビジューやレースのついたもの
洗うものそれぞれをすべてネットに入れる。
ネットはサイズの大きいものから小さいもの、網目のあらいもの、細かいものな
ど、
たくさんの種類を使い分ける。
靴下は100均で売ってるブラジャー用の洗濯ネットに下着と一緒に入れる。
手触りだけで色の違いがわからないものはペアを輪ゴムで留める。
なるほど、洗濯ネットが大活躍ですね。
★シミは。
シミがついててもわからないから教えてと家族やガイドさんに伝えている。
よほど濃いシミはクリーニングへ出し、それ以外は気にしない。
汚れた箇所を教えてもらい、クリップや輪ゴムで目印をつけ、セスキでつけ置き
して洗濯。
どうしても取れない場合はブローチやワッペンで隠す。
漂白剤(ハイター)につけてシミがとれているか、家族に見てもらう。
シミは全盲のために気にせず、汚れたとわかると全体を漬け込んで洗う。
ヘルパーさんに漂白剤をかけてもらったり、一部手洗いしてもらっている。
ヘルパーさんに軽く手洗いしてもらってから洗濯機に入れている。
なるほど、見てもらう、お願いすることも大事な工夫ですね。
★しわは。
しわになるような生地は買わないようにしている。
外出着はクリーニング店へお願いする。
ブラウス・Tシャツにはアイロンをかける。
よほどしわくちゃになるもの以外はアイロンはもう使わない。
アイロンがけが要らないハンカチを購入するようになった。
洗って干す時に水気を含めて干して水を垂らすようにする。
ぴんぴん伸ばしながら干す。
たたいて、しわを伸ばしてから干す。
1度選択したものを全てたたんでから干すとしわになりにくい
服をハンガーにかけ、沸かし中のお風呂場にしばらく干すと結構しわが伸びる。
なるほど、一般的な工夫と同じですね。
★干し方は。
靴下などはバラバラにならないよう一緒に洗濯ばさみにつけて干す。
襟ぐりが広がり易いものはハンガーにかける時に洗濯ばさみで広がらないように
とめる。
物干し竿に形が崩れないようにして干している。
タオルが干せるピンチハンガーにまっすぐ干している。
バスタオルは竿に、ブラウスやパンツ類は専用ハンガーに、その他はタコ足に干
す。
ピンの多めのピンチを使用。
両端に大きなバスタオルやジーパンやTシャツを、センター部には視線を避ける
ために、
妻の下着や靴下を隠すように干す。
下着類はベランダの手すりよりもいくらか低くなるように干している。
ベランダで干すと落として汚れるので、
必ず室内でハンガーやピンチに掛けてから屋外に出す。
雨の日は乾燥機使用。
ピンチを触らず洗濯物を引っ張って取り込むピンチハンガーを使用することで、
取り込みは少し楽になった。
なるほど、靴下はたたむ時までペアをキープですね。
★たたむ時は。
立ちだたみをする。
タンスの前でたたみ、たたんだものをすぐにタンスに入れる。
パンツは1枚をくるくる巻き込んですぐに1枚が取れるようにしている。
タオル等も縦向きに収納し、1枚がすぐに取れるようにたたみ収納している。
シャツ等しわが気になるものはたたまず全てハンガーにつるしている。
背中の部分にタグがないものには、100円ショップで購入したシールを貼り付
けている。
インナー、トップス、ボトムスなどセットアップしてハンガーにかける。
服の背中側を正面に向けて広げ、側面を3分の1ずつ中側にたたむ。
すると肩の部分がなくなる。
手の部分は、服の腰の裾のほうに折り畳み、
腰のほうからくるくる襟首に向かって巻き上げる。
巻けないときは、三つ折りか四つ折りに。
とにかく、引き出しの深さに合わせることが大事。
服を1列に並べることができ、どの服でも取り出せる。
薄いものは立てて入れる。
たたむときに硬い紙とか下敷きなどを利用するとスムーズ。
きれいにたたむことができれば、しわもつきにくい。
夫と息子の靴下は同じデザインで区別できないから、
靴下かごにすべて入れ、各自がそこから取り出すルール。
なるほど、たたみ名人は収納名人ですね。
★お洗濯エピソードあれこれ。
肌着やシャツ類は両袖を内側に折り、下から上へぐるぐる巻きにたたむ。
時々 まちがえて引っ張り出してしまうと
ぐちゃぐちゃになる。
とりあえず突っ込んだりすると、たたみ直ししなければならない。
クリーニングのカバーは外し、シミやしわがとれているか、
ボタンなどの付属品はとれていないかなどヘルパーさんにチェックしてもらうと
よいが、お願いすることを忘れがち。
洗濯機内の掃除機能があり、音声ガイド付きの洗濯機が
欲しかったが、一般の洗濯機より7万円も高かったため、あきらめた。
夏場にカビの臭いが、お風呂の残り湯を洗濯に利用していたのがわるかったのだ
ろうか。
洗濯機クリーナーや、おしゃれ着洗いを選びたいときに、
コース選択が自力でできないのが悔しい。
清潔第一、1日着用したものは必ず洗う。
ウールやフォーマルもおうちクリーニングできるものはすぐに洗う。
それが私のシミ対策。
知らぬ間に汚れがついてたなんてことにならないように。
家族4人、タオル、色物、白いもの、デリケートなものなど分けるので
1日3回は洗濯機を使う。
うち、2回はふろ水使用。
なので、洗濯槽のフィルター掃除はこまめにする。
たまにタオルを乾燥機にかけると、ふんわりする。
部屋干し用ハンガーラックのラージサイズでキャスターのついたものを使用。
冷暖房がついているリビングに置き、加湿にもなる。
来客がある時は脱衣所などに移動。
なるほど、困ること、もどかしいこともありますね。
編集後記
さわってもわからないこと、シミ、しわ、ペアにするものなど、
洗濯シーンにも見えない・見えにくいならではの工夫がありました。
次回の私の工夫シリーズ第10弾は読み書き編です。
こちらにもたくさんのお声が寄せられましたので、ボチボチお届けしていきます
。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2023年6月2日
☆どうもありがとうございました。