メルマガ色鉛筆第298号「私の工夫7 お台所 調理編」
タイトル 「私の工夫7 お台所 調理編」
メルマガ色鉛筆編集チーム
こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
お台所での工夫、これまでストック編、冷蔵庫編をお届けしました。
私の工夫7はお台所編、いよいよファイナル、いざお料理、腕まくりしてファイ
ト!
★どんな調理器具を使うかというと。
じっくりコトコト味をしみこませたい時は炊飯器や保温調理器を使う。
音声タイマー、音声の料理計り、
計量カップとか計量スプーンは細かく計れるもの。
食器洗浄機、音声ガイドのあるグリルレンジや炊飯器、IHクッキングヒーター、
電磁調理器、ガスコンロ。
普段は白黒まな板、肉、魚はまな板シート。パンを切る時は木のまな板。
★まずは下ごしらえ
包丁は、あまり研がないようにしている。
切れ味が悪くなったら、使用済みのアルミ箔で包丁の刃を平らにねかせて表面を
研ぐ。
包丁を一旦置くときは、必ず刃を向こう側に向けてまな板の奥におく。
調理ばさみ、スライサー、ブンブンチョッパーが千切りやみじん切りに大活躍。
小間切れのお肉は切らなくてもすぐに調理できる。
緑の野菜類は白いまな板、玉ねぎ・じゃがいもなど白い野菜は黒のまな板を使う
。
キッチン引き出しの中は仕切り一つに調理グッズ一個。ピーラー、味噌マドラー
、
計量スプーン、キッチンばさみなど調理中探すのに手間どらないようにしている
。
使用頻度の高い一軍は引き出しに入れ、
長い菜箸、お玉、フライ返しはカトラリー入れに立てて収納、
滅多に使わない二軍三軍は流し台奥かつり棚へ。
タイマーは大きな文字のものかスマートスピーカー「アレクサ、30分後にタイ
マーかけて」
調味料や水を計る時、計量カップとデジタルスケールを使い分ける。
計量カップは50cc、100cc、200cc、500cc、600ccと揃え
それ以上はペットボトルを使う。
レシピを参考にする場合、ものにより重さが異なるので大さじ1、小さじ1は何
グラムかをデジタルスケールで計る。
計量しなくても良い簡単料理をする。
使用頻度が多い調味料はすぐ取れるとこに置いておく。
黄金のタレ(醤油2、みりん2)、薄目のタレ(醤油、酒1、みりん1)のタレ
を
小さいビンに数回分を作り置きしてその都度、必要量を計って使っている。
ほうれん草や小松菜など野菜類はカットしてから洗う。
青菜を洗う時、深みのある野菜の水切りボールタイプのものを使う。
洗った後、そのまま水切りできて便利。
シンクの中にまな板を置けるシンクを使用しているので、シンクの周りに具材や
水気がこぼれることがない。
熱い野菜をまな板に載せる時、シリコントングを使う。すべりにくく使いやすい
。
熱い青菜をトングで抑えて包丁でざっくり切っている内に冷めてきて、
後は手で抑えて細く切れる。
なるほど、これってみんなにやさしい工夫かもしれませんね。
★ガス、IHでの調理は。
フライパン等を熱する前に、あらかじめ油を敷いておく。
肉類は火が通ったのか分からないため、前もって電子レンジで軽めにチン。
根菜、鶏肉は火の通り具合がわかりづらいので、レンジで温めてから調理
ガスレンジの横に濡らしたタオルを置き、フライパンなどを濡れタオルの上に置
くことで、音を頼りに調理している。
根菜は火が通ってから味付け。
青菜は油に塩を入れてから調理。
なるほど、よくある「フライパンをよく熱したところに油を」というレシピ、
そうじゃなくても平気、安全第一ですね。
★レンジが大活躍。
操作はボタン式だと安心、位置をおぼえて何回押せば何分とか、
オーブンとレンジの切り替えやレンジのワット数も調整できる。
たくさんボタンが並んでいる場合はぷっくり盛り上がったシールを貼って、
ヘビロテボタンに目印をつければ操作もスマートに。
電子レンジを料理の下ごしらえから、調理まで多用している。
音声付IHクッキングプレートなどを使用。
100均のレンジ調理器(目玉焼き器など)を使えば、時短で手間いらず。
電子レンジだけでできる料理を、インターネットで検索。
フライパンでなくオーブンやトースターを使うことが多い。
加熱時間や温度を設定できるので加熱しすぎや慌てる必要がない。
フライパンよりオーブン皿のほうが小さく、アルミホイルなど引いておけば洗い
物も簡単、
ピーマンの肉詰めやキッシュも楽々。
なるほど、人気のレンジ調理、誰にとっても便利ですね。
★失敗防止の工夫も。
料理の味付けは必ずひかえめにして足りない場合は足す、
入れすぎたら元に戻せないので。
弱火で調理。
見えてるつもりでざーっとやるととんでもないところに調味料をまき散らすこと
になる。
必ず、フライパンのへりを箸で確認してから、調味料を入れる。
深めのフライパンを使い、具材が飛び散らないようおとなしめに炒める、はげし
く
かきまぜたりしない。
吹きこぼれないよう、グツグツの音に集中。
お魚などくずれやすいものは冷ましてから、左手を添えて取り出す、
へらなどでボロボロにしないように。
シンクの中で盛り付けると、こぼしても平気。
コーヒーメーカーに水を入れる時は、ペットボトルで量を加減して入れると、口
が狭くてもこぼれない。
YouTubeチャンネルのアクセシブルキッチンでは、
視覚障害者向けの料理屋グッズを紹介してくれているので、それを参考にしてい
る。
なるほど、何事もひかえめ、がっかり体験から生まれた工夫でしょうか。
★お台所トーク、思いもカラフル。
コーヒーを入れるためのバリスタは適量のコーヒーの粉とお湯を注いでくれるの
で
お客様に出すときも不安が少ない。
ただし、バリスタのスタートボタンを押しても無音なので
タイミングがわからないときがある。
我が家はオール電化、でもカセットコンロでの卓上調理もできるよう、コンロは
2つ、
カセットボンベも常備している。
もちろん、最低限の鍋、フライパンなどガス非対応の調理器具を備えている。
たこ焼きは直火の鉄板でくるくるするほうが気分ものる。
ただし、くるくるしすぎるとひっくりかえしたつもりが元に戻るので注意。
無水鍋を使っているので野菜の料理に手間いらずで助かる。
見えづらくなって残り食材での調理が増えクックパッドなどレシピサイトの利用
が増えた。
まぜるだけ、あえるだけという便利な調味料がたくさん出ていますが、
レシピよりもたっぷり目にお野菜を加えて調理すれば、
手作り感が出ます。
調味料の計量の苦労もスルーできて時短。
編集後記
見えない・見えにくいと家の中でも困ることが出てきます。
その中でも、お料理の失敗エピソードはたくさん聴こえてきます。
かつてお台所で深い溜息をついた方、
「もう無理、情けない」と悲しい気持ちになった方、
そんな皆さんが工夫やアイデアをたっぷり届けてくださいました。
今後も私の工夫シリーズは読み書きや趣味など、幅広いテーマでお届けしていき
ます。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2023年4月14日
☆どうもありがとうございました。