メルマガ色鉛筆第272号「7月はレクリエーション」

タイトル 「7月はレクリエーション」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは、メルマガ色鉛筆編集チームです。
第30回視覚障害リハビリテーション研究発表大会が7月15日、16日、17
日に
名古屋で開催されました。
今回の大会にメルマガ色鉛筆は3つのスタイルで参加しました。
一つ目は書籍『見えない地球の暮らし方』による情報提供の試みと題し
ポスターで活動報告をしました。
すでに書籍をご活用いただいている方や眼科医さんと、
ポスター前でセッションできました。
色鉛筆ファンの方に、色鉛筆をまだ知らないという方に、
書籍を実際に手にしていただくこともできました。
周りの方や、必要とされる患者さんへの配布のお声もいただきました。
二つ目は、7月の色鉛筆では1日と15日にレクリエーションをテーマに
レポートを配信しました。
大会プログラムの一つである余暇活動分科会との連動企画としての配信でした。
三つ目は、視覚障害リハビリテーション研究発表大会に参加された弱視の方の文
章を
お届けします。
タイトル 「思い出の一ページ」~妻と私のウクレレ体験~
ペンネーム ダークブラウンの木箱(60代 男性 弱視)
 弱視である私は7月15~17日に名古屋で開催される
第30回視覚障害リハビリテーション研究発表大会に参加しようと考えた。
お会いしたい方が多数参加されると聞いたからである。
私は家内と二人で参加することにした。
大会の中のプログラムである余暇活動分科会の情報をMLで知った。
これは面白そうである。
早速、どの余暇活動に参加したいかと、家内の希望を聞いてみた。
彼女は、「ウクレレ」と即答した。
家内に機嫌よく同行してもらうためにも、ここはウクレレに参加しようと決めた

ウクレレをはじめ、さまざまなジャンルの余暇活動のグループがあり、
楽しいイベントが始まった。
ウクレレは、3名の講師に対して、9名の参加者で、
わかりやすく演奏方法を教えていただいた。
家内は少し予習もしており、上手に演奏しているようだった。
ところが、私は予想通り、落ちこぼれた。
教えてもらった3つの音階のうち、2つしか音が出ない、出せない。
仕方がないので、合奏の時には、自分が出せる音のところだけ演奏して、ごまか
した。
他のレクリエーションを見ると、私の比較的得意な言葉遊びの「大喜利」や
「イントロクイズ」などは面白そうである。
そちらに参加しなかったことを少し後悔した。
ウクレレグループでは「はじめてのウクレレ体験」のまとめとして、
参加者みんなで合奏に挑戦した。
はじめてウクレレを手にして、わずか30分のことである。
「キラキラ星」と「手のひらを太陽に」を合奏した。
拍手を浴びた時に、私は大事なことに気づいた。
合奏の際は、前述したように、自分の出せる音のところだけポロンとやり、
出せないコード一つは演奏せずにごまかしていた。
しかし、これは重要なことではないか。
つまり、弱視である私は、晴眼者のように全く同じことはできないが、
自分ができることをすることで、社会に貢献できる、
みんなの役に立つことができるのではないかと。
弱視の自分にできる役割はちゃんとあるのだ、そんな教訓を得ることができたの
である。
なんとありがたいことに、色鉛筆のお仲間さんからウクレレを1台譲ってもらっ
た。
家内は嬉しそうにそれを抱えて、九州の自宅まで持ち帰った。
以来、時々ウクレレの練習をしている。
今回のイベントでは、主催者から、心づくしのMessage Card をいただいた。
私には、「思い出の一ページ」、
家内には、「アイデアはカラフル」のすてきなメッセージが届けられた。
実に有意義な大会参加であった。
余暇活動分科会のスタッフの皆様、学会運営に携わられた皆様に
心より御礼申し上げます。
編集後記
 色鉛筆の通常企画では、幅広くカラフルなレポートを配信できるよう準備して
います。
つまり、レポートのテーマやジャンルはランダムに配信してきました。
今月ははじめて一つのテーマでレポート配信をしました。
レクリエーションの一提案として大喜利を、
レクリエーションに対する壁や夢について語るエッセイを、
最後は体験レポートをお届けしました。
見えにくい自分になってはじめての体験、
うまくいかないことの中にもキラキラポイントがあるようです。
木箱さんのキラキラポイントはウクレレだけじゃありません。
大会参加者の中に視覚障害のご夫妻との出会いもあり、力をいただいたと話され
ました。
なんだか楽しそう、だから勇気を出して一歩踏み出してみた。
それがリハビリテーションの一助となる、
そんな夏のエピソードに拍手です。
 -- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2022年7月29日
☆どうもありがとうございました。


現在、シンプルな表示の白黒反転画面になっています。上部の配色変更 ボタンで一般的な表示に切り換えることができます。


サイトポリシー | 個人情報保護方針 | サイトマップ | お問合せ | アクセシビリティ方針 | 管理者ログイン