メルマガ色鉛筆第245号「濃いです!ドラマ見る人語る人」

タイトル 「濃いです!ドラマ見る人語る人」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 今全国的に話題になっているテレビドラマがあります。
「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」です。
このドラマの原作はマンガ、サピエ図書館に音声デイジー、点字データがあります。
主人公には、そのシーンがどう見えているのか、画面に映像として出ることもあります。
ヒロインは杉咲花さん、ショートカットがキュートです。
杉咲さんは、1つ前のNHK朝の連ドラ「おちょやん」の主人公でした。
もちろん副音声があり、視覚障害があってもドラマを楽しめるよう作られています。
副音声はテレビのリモコンの音声切り替えボタンでオンオフができます。
日本テレビ系列 毎週水曜日、22時から23時の放送です。
また、インターネットでもtverの見逃し配信でドラマを楽しむことができます。
こちらも副音声あり、なしが選べます。
あちこちの交流の中でドラマの話題が出てきます。
これは共有するっきゃないでしょとメルマガ色鉛筆編集チームはあちこちにアンテナをビヨーンと伸ばしました。
題して「濃いです!ドラマ見る人語る人」をお届けします。
まずは、ちょっとディープにロービジョンケアに係わるおばちゃん眼科医さんのお声をご紹介。
ヒロインのユキコちゃんのルーペはエッシェンバッハ? 何倍かなあ? おお、盲学校のシーンに拡大読書器が複数台。
うちも備品に欲しいけど、高いんだよなあ、メーカーどこだろ?
思春期の白杖受け入れって、いや、思春期じゃなくても白杖はこんなに抵抗があるんだなあ。
眼科医の前では患者さん、こんなに感情をあらわにしないもんなあ。
黒川くん、単純すぎで笑っちゃう! でもロービジョンのこと、よく勉強してる!いやあ、純な恋愛でキュンキュンするわ(ハートマーク)。
うちの患者さんたちもユキコちゃんたちと同世代だなあ、恋をしているのかしら?このドラマって、どこまでリアル? 視覚障害の方の反応聞きたいなあ!
ここからは見えない見えにくい仲間からのコメント、ディープにお届けします。
先天全盲の40代です。
2話続けて見ました。
弱視の方が主人公ってのがナイス。
拡大、白黒反転で文字を読む、弱視の人も白杖をもって歩行する、このドラマで視覚障害者イコール全盲という概念が減るかも、ナイスです。
先天の全盲、30代です。
自販機のルーレット、自分も同じことをしていました。
視覚障害者は守られる存在って感じのシーンにはちょっと違和感。
でも、このドラマで見える人も見えない人も見えにくい人も視野がひろがりそう。
先天全盲の20代です。
白杖、音声ガイド、自分が普段使っているアイテムがドラマに登場し、親近感が湧きました。
私は自販機をロシアンルーレットみたいには楽しめないです。
真夏に温かい缶コーヒーとかほんと泣けます。
それにしても私にもゆきこみたいなドキドキするイベントが起きないかな!
ラブリーなドキドキではないですが、お次は、ドラマから生まれたドラマをご紹介します。
白杖使用してないロービジョンボーイ30代です。
弱視にフォーカスをあてて頂いた事自体が嬉しいです。
私は使わなくてもなんとか歩けるし、周りからどう見られているか、その反応が見えるので、気になってしまいます。
自分と周りの安全のためには白杖を使ったほうがいい、頭では分かってても折りたたみ式のシンボルケーンをカバンで温めてます。
ところが、第2話を見て、「毎週水曜日は白杖ボーイ宣言」しちゃいました。
白杖を持つ事は見えない自分を認める事。
見えないですって言いながら歩く事。
まさに今の自分の心境と重なりました。
ユキコさんも好きな人をケガさせてしまったきっかけから持つ決意をしました。
他の人から持った方がいい、持たないと危ないって言われても持てないんです。
自分が持つという決断をしないと。
そんなの頭では分かっててもいらないプライドが邪魔するんです。
私は毎週水曜日は白杖ボーイになれます。
ヤンガルみんな見て理解してくれる人増えてる気がして勇気が出るんです。
白杖ボーイになってみるとぶつかってもいいんだというかぶつからないです。
みんな見守ってくれてるとは思うんですが、スタスタ歩けば過度に声を掛けられる事もなく、安全に歩ける。
頭で考えてた事と一致するので、気持ちもスッキリします。
私の大好きな水曜日。
この水曜日が一週間のうちで少しでも増えていけば良いな。
この白杖ボーイさんへのエールコメントのような感想も届きました。
中途弱視の30代、涙腺崩壊です。
私も白状を持ち出した頃のことを思い出しました。
メニューが見えなくて冒険できないこと、自販機が運試しなこと、知らないところへ出かける億劫さ、白杖を持っていつのまにかあきらめてしまったことがたくさんあるな。
それでも、これからはあきらめる気持ちを乗り越える動機をいっぱい持ちたいです。
お久しぶりのテレビ、ラブリーなシーンにキュンキュンコメントです。
主演の杉咲花ちゃん、当事者目線のかわゆい演技に、中途全盲の40代のおじさんもキュンキュン、今後も期待しちゃいます。
当事者あるあるもふんだんにちりばめられていてグッド。
「視覚は俺様」。
なるほど。
納得。
中途弱視の70代、現在白杖の訓練を受けています。
主人公のゆきちゃんの白杖の振り方は100点満点、負けました。
ゆきちゃんのファッションが素敵。
こんな、恋の予感をもう一度味わいたいわ。
ハートがユラユラ揺れて、余韻に酔わされています。
中途全盲恋する40代です。
ヤンキー君の森生のピュアでひたむきな愛情に思わず笑いながらもキュンキュン。
見えるとか見えないとか関係なくありのままの自分を認めて理解しようと奮闘してくれる姿はかっこいいし、うれしいです。
ゆきこと同様に私も見えなくなったことで葛藤しました。
それでも今まで気づかなかった人の温かさに沢山触れることができました。
普通ってなんだろう?このドラマをきっかけにみんなで考えられたらいいな。
みんなで考えてみよう、響きあうコメントをどうぞ。
ロービジョン当事者であり、盲学校教員の私です。
白杖をもつに至るまで、自分自身の中での葛藤がうまく描かれていました。
特別視されることへの嫌気、白杖をもつことで自分が自分でなくなってしまうという戸惑い、今回は憧れの人の事故が白杖をもつきっかけになりましたが、白杖をもつことがどれだけその人生にとって大変なことなのかを知ってもらうよいきっかけになったと思います。
またポップコーンを手のひらにのせてもらう、バスで空いている席の場所をそっと教えてもらう、そんなちょっとした優しさが、視覚障がい者の町歩きの助けになること。
目を閉じてヘリコプターの音を聞いたヤンキーもりおが、改めて大きな空の広がりを感じる場面。
ぜひ多くの方に体験していただきたいです。
中途弱視70代、見える頃からほとんどテレビは見ていませんでした。
そんな私がこのラブコメディドラマを友達におすすめ。
ドラマのナビゲーターはお笑い芸人の濱田祐太郎さん。
「眼は五感の王者」は、見る見える重大さを訴えていて良かったな。
主人公を支える家族の気配りや心配、盲学校の様子や友達との交流も描かれている。
もっともっとたくさんの人にこのドラマを見てほしい。
はい、たくさんの人が見ています。
ドラマの見方、楽しみ方もいろいろです。
LVケアおばちゃん眼科医と並走する10年選手のスタッフです。
ロービジョンの見え方の説明画面がわかりやすかったなあ。
白杖なら、知っている道でもあんなに早く歩けるものなの?
とにかく普通に面白い!
盲学校出身10代の先天弱視の私です。
最初このドラマをあまり見たいと思っていませんでした。
でも、感想を書くために見ることになりました。
説明がしっかりされていて、わかりやすく共感出来る部分もたくさんあり、とてもおもしろかったです。
これからも続けて見ます。
ティーバーで楽しみました。
まず、解説なしで想像しながら見て、次に解説付きを見て答え合わせです。
解説がないとわからない、ないけど想像する、2度楽しめました。
ドラマ好きの中途弱視40代です。
これまでの障害者ドラマはやや重めでしたが、軽快なコメディタッチ、思わず3回も見てしまいました。
こんなかわいい白杖ガールいないだろう、と思わずヒロインのかわいさに突っ込んでしまいました。
まあ、そこはドラマやし、女優さんやし、同感の声もちらほらです。
リアルにキラキラの白杖ガールのみなさーん、ごめんなさーい。
かわいいヒロインのお洋服、どんなの?という声も届きます。
ヘアスタイルはストレートのショートボブカット、明るいブラウン。
バックは赤みのある茶色の小ぶりリュック 
今年のトレンド、袖ふんわりのニットがコーデのポイント。
見える人にとっても微妙な色の説明は難しいとのこと。
なので、なんとなくこんな感じというのをお伝えします。
第1話より
そでがゆったりのセーターはオフホワイトとベージュの中間のような色。
赤と黒の大きなチェックのロングスカート。
丸首の濃い青のセーターに、スカートはオフホワイト
第2話より
ざっくりしたVネックのセーターはオフホワイトとベージュの間のような色。
 白インナーに鮮やかなブルーのロングスカート。
ざっくりあみセーターとインナーはボートネック
太いマルチストライプで明るい印象。
襟元からピンクベージュ、山吹色、ワイン、ラベンダー、かぼちゃ色、ブルーグレー袖口はワイン、いろんな色が混ざった糸で編まれている。
ロングスカートは白。
★原作者うおやまさんってどんな人?
広島県在住の女性漫画家 視覚障害の父を持つ。
2018年6月に漫画投稿サイトで連載開始。
大学卒業後、非正規で働きながら約10年の下積み期間を経てプロデビュー。
 すでにドラマをご存じの方、知らなかったという方、「このドラマおもしろいよ」という井戸端トークにおつきあいいただき、ありがとうございました。
ストーリーの予習復習はあえて入れていません。
恋です!ヤンキー君と白杖ガール、濃いーです!色鉛筆で白杖トーク、迷ったらわろといてください。
ほな、また、おおきに。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2021年10月22日
☆どうもありがとうございました。


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