メルマガ色鉛筆第215号見えない・見えにくい五七五を発表します

見えない・見えにくい五七五を発表します
読者のみなさんからの作品
メルマガ色鉛筆編集チーム
 この1年もおつかれさまでした。
今年のメルマガ色鉛筆はいかがでしたか。
それぞれのレポートの、当事者の声の持つ力が、読者のみなさんに伝わったことを願
っています。
募集させていただきました
見えない・見えにくいことに関する五七五の作品
俳句、川柳、標語、その他、五七五であればなんでも、
作品をお寄せくださったみなさん、どうもありがとうございます。
みなさんとこの215号を共に作ることができました。
どんな五七五が飛び出すか、全部で47句、行ってみましょう。
●1句目
ごうしちご 考え 応募 色鉛筆      
… どもどもです。
●2句目
全集中 音をたよりに 通勤路
… 私達も流行に乗って。
●3句目
つぎの世は 不自由なき目を ただ祈る
… 輪廻の内の1回は見えないのでしょうか。
●4句目
宣告に 逆立つ身の毛 初診の日
… KOからのスタート、何とぞいつかOKに。
●5句目
選べない あなた見えるの? 見えないの?
… ロービジョンのお買い物。時と場合によるのである。あるいは、自らの属性を自
問自答してらっしゃるのでしょうか。
●6句目
待ってます 山中教授 iPS
… 未来はすごい。
●7句目
ドラえもん 見える目出して 頼みます
… それまでは、まるで見える目があるとよいのですが。
●8句目
わがまなこ 夢の中では 見えていた
… あ、本当だ。
●9句目
イケボイス 顔が見えずに 残念だ
… イケメンを想像させるボイス。
●10句目
われとつえ あかくそまりし こえびじん
… え? 杖まで赤くなっている。
●11句目
夕暮れの 心とろかす 声美人
… あ、ロマンチックな情景。
●12句目
耳ふわり 笑顔の声に 恋したね
… 声からちゃんとわかるのでしょうね。
●13句目
カサカサと 風が教えてくれる 秋の色
… 心澄まして季節を感じます。
●14句目
二拍子で 捌く白杖 草紅葉 
… リズムから音楽が聞こえてきそうです。
●15句目
風に立ち 瞼のなかの 紅葉狩り
… きれいなもみじの葉が見つかる。
●16句目
香水が われを追い越す 霧の朝
… またまた想像力をかきたてます。
●17句目
僕にかな 通りすがりの ご挨拶
… これがわかりにくい。あるあるあります。
●18句目
マスクごえ はいええっとと つえとまる
… 声でわかるはずがあたふた。
●19句目
手をつなぎ キッスのはずが ガクッ!マスク
… こんなとこにも見えないハプニング。
●20句目
探し物 足でけとばし 逃げられた
… 物と追いかけっこをすることに。
●21句目
一粒が 転がって また 転がった  
… 小さいのをやっと見つけたのにね。
●22句目
落ちた時 あらで済まない 致命的
… 白い杖で探って探って慎重に行かねばなりませんね。
●23句目
信号は 命がけだよ ブラインド
… ドキドキ、横断歩道と言えどもそこは車道。
●24句目
青信号 勘でわたれば 赤だった
… やっぱり手ごわいですね、信号。
●25句目
通りだと 思って気づいた 駐車場
… これがまた抜け出るまでがひと仕事。
●26句目
つえさばき かっこよく決め ごっつんこ
… あらあらなのか、あるあるなのか。
●27句目
空いたかな 腰をかけるや 婦女の膝
… 大いなるかんちがいですね。
●28句目
杖の音 地下の配管 辿り行く
… おお、名人の技です。
●29句目
目的地 着けるか今日も スリリング
… スリルありすぎかも私達の日常。
●30句目
東西南北杖歩行、手探りあやふやな結果、開かれた目的地の先へ
… 目的地へ、さらにその先へというのがかっこいい。
●31句目
白い杖 持ってびっくり その魔力
… 持つと持たないとでは大ちがいですよね。
●32句目
杖よりも 速く歩ける 盲導犬
… そうなんだ、頼もしいですね。
●33句目
夢かない 盲導犬と 歩きぬく 
… 晴れの舞台にいっしょに行かれたそうです。きらきらしてます。
●34句目
ここはどこ マスクないけど 聞いていい
… いいです聞きましょう。ただしあっちを向きながら。
●35句目
大丈夫 そう言う前に ありがとう
… その心がけがよいですね。
●36句目
手助けの 声に心で 合掌す
… 親切なみなさんに感謝します。
●37句目
見えずとも 心通わす 伴走者とブラインド
… 大切な何かを感じます。
●38句目
店員さん 挨拶すれば 女神様
… 店員さんも最初は戸惑っているのですね。
●39句目
ナビアプリ 今海の上 歩行中
… たまに誤動作するのでしょうか。
●40句目
慣れるまで 役に立たない 触時計
… 点字も読めるまでただの点々だったり、触る技術が要りますね。
●41句目
時報音 アミちゃん声で 出る元気
… 美声の持ち主は時計だったりもします。
●42句目
鳩時計 数を間違う どうしたの
… こわれたの。ねぼけてたの。いたずらもできるの。
●43句目
携帯を 手で探すより 固定電話
… 目でなく手で探すのはたいへんですね。
●44句目
湯加減は 手でみる 味は 口でみる  
… ほんま目でなくてもいろいろみてますね。
●45句目
この両手 この目支えし 揉み手する
… 手をよしよしすると揉み手になりますね。
●46句目
目をとじて 食べたら うまい 味自慢
… 視覚障害者が認めるおいしさは本物かも。
●47句目
闇鍋と 思えば愉し 忘年会
… 今何食べたかクイズです。見えないを愉しむもまた一興。
いかがでしたか、五七五。
またこうした企画もできればと思いますが、これもあります。
第三回 ロービジョン・ブラインド川柳コンクール
視覚障害に因んだテーマを、それぞれの視点で川柳にしてご応募ください。
募集期間 2021年1月31日(日) まで
詳細は、「第三回 ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」で検索してみてくだ
さい。
そのページから作品を応募できます。
それではみなさん、どうぞよいお年をお迎えください。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2020年12月25日
☆どうもありがとうございました。


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