メルマガ色鉛筆第179号「京都ふれeyeブラインドマラソンとでか色鉛筆」

タイトル 「京都ふれeyeブラインドマラソンとでか色鉛筆」
メルマガ色鉛筆編集チーム
レポートの要旨です。
メルマガ色鉛筆第154号「京都ふれeyeブラインドマラソン みんなの声」と言
うと覚えていますか。
メルマガ色鉛筆編集チームも参加して走りました。
そして、実はこのとき、色鉛筆の小さなコスプレをしていました。
その経緯をレポートします。
思いついて、材料や作り方を考えて、実行して。
その体験をよければ追体験してみてください。
ここから本文です。
 「ニックネームを何にしようか。そうや、これでいいや。色鉛筆」
 2019年2月初旬、京都ふれeyeブラインドマラソンに出るために、申し込
みをしているときのことです。
「ニックネーム(ゼッケンにお入れします):」という書き込み欄があって、軽
い気持ちで「色鉛筆」に。
これがある1つの思いつきにつながったのでした。
つながってしまったのでした。
 「伴走者といっしょに走るのに、色鉛筆を持って走ったらおもしろそう」
 視覚障害者のマラソンは伴走者と2人で走ります。
両者が輪にしたロープや、タオルを持って、並んで走ります。
ロープやタオルの代わりに、大きな色鉛筆の模型を持って走る。
それってちゃんと走れるだろうか?
安全だろうか?
許容範囲だろうか?
迷惑をかけるだろうか?
その「でか色鉛筆」をどうやって作ろうか?
頭の中をぐるぐる巡る疑問の数々。
来る日も来る日も考えて、だんだんと形が見えて来ました。
 色画用紙で行けるだろう。
これはすぐに思いつきました。
本体の色と先っちょの色はこれでよし。
木の色が見えているところはどうしようか?
さらに何日か考えていると、答えに到達しました。
茶封筒で行こう。
手でがしっと握ってもくしゃっとならない、形を保つ強度はどうしたらよいか?

空き缶、サランラップの芯、新聞紙、おもちゃのプラスチック製のバット、など
何かいいものがないか考えます。
そして、いっしょに協力して作ってくれる人、こんな変なことにつき合ってくれ
る人、誰におねがいしようかとも考えます。
知人に電話をすると、最初唖然、次に笑い、そして引き受けてくれました。
 1本あれば伴走には事足りるけれど、2本あれば両手に持って走れる。
よし2本で行こう。
 色鉛筆、そう言えば、耳の後ろにきゅっと乗せると言うかはさむというか、昔
、新聞記者さんとか、競馬新聞を見ながら予想するおじちゃんとか、やってはっ
たっけ。
これをでか色鉛筆でできないだろうか?
はち巻きに取り付けられるやつを作ればよい。
はち巻き、ヘアバンドってあるのだろうか?
ちなみにこれは赤色で確定。
こうして、まずは頭の中に作りたいものができ上がって来たのでした。
そして、現実に作る段階へ。
3月、大会の1週間前に、協力者さんと百均のお店「セリア」に行きました。
茶封筒とセロテープは、家にあったものを持参して、すでにあります。
色画用紙、あった。
しかもいい感じのパステルカラーのセットが100円。
そして、芯になりそうなものを探すと、おもちゃのプラスチック製のバットがあ
った。
さらに見て回ると、大きな模造紙が巻いた状態で売ってあって、太さと強度がま
さにぴったり、ということでこっちに決定。
ヘアバンドもあった。
合計3点、324円で材料がそろってしまいました。
 お店からの帰り道、歩きながらものすごくがんばって頭の中に設計図を描きま
した。
何をがんばったかと言うと、ヘアバンドに斜めにでか色鉛筆を取り付けるには、
色画用紙にどんな切り込みを入れたらよいか、です。
(この算数パズル、みなさんもよければ頭の体操にやってみてください。)
 部屋に戻り、はさみをちょきちょき、セロテープをぺたぺた、のりもお借りし
て、水色と薄黄緑色のでか色鉛筆が完成しました。
手で触った感じでは、ちゃんと色鉛筆になっています。
協力者さんによると、見たらちゃんと色鉛筆に見えるそうです。
よかった。
本当にできた。
続いて、赤色に着手。
耳の後ろに付けてほどよいでかさを決めて、それに切り込みを入れます。
けれども、協力者さんにうまく伝わらない。
結果、使い物にならない画用紙が1枚。
幸い、もう1回やるぶんの大きさの色画用紙が残っています。
苦労して、ここ、ここまで、これ、行くぞ、と再挑戦して頭の設計図のように切
り込みを入れました。
その切り込みにヘアバンドを差し込んで、セロテープで切り込みをふさいで、画
用紙を丸めてセロテープで止めて、ヘアバンドごと頭に装着します。
耳の後ろにぴたっとでか赤色鉛筆。
 大会当日、両手と耳の後ろ、3本のでか色鉛筆でコスプレし、ゼッケンには「
色鉛筆」の出で立ちで、マラソンを走りました。
左手に握る色鉛筆は、伴走者さんにもしっかりと握ってもらい、いっしょに走り
ます。
 「色鉛筆さん、がんばれー」
 応援の声に、右手の色鉛筆を振ります。
そして笑顔に。
 第4回京都ふれeyeブラインドマラソンは、令和2年3月20日の祝日に亀岡
市に新しくできた
サンガスタジアム by Kyoceraにて開催、現在、参加申し込み受付中です。
(受付2月3日まで。)
みなさんも客席の収容人数2万1600人という大きな真新しいスタジアムを舞
台に、見えない・見えにくいマラソンランナーになりませんか。
参加してみようかな、という方は、「第4回京都ふれeyeブラインドマラソン」
のキーワードで検索、あるいは電話(075-213-6278)で問合せてみてください

本格的なランナーさんに敬意を表しながら、気軽な参加もよいと思います。
安全なペースで。
安全な範囲でコスプレをして。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2019年12月27日
☆どうもありがとうございました。


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