メルマガ色鉛筆第147号「呼ばれて飛び出た失敗談」

タイトル 「呼ばれて飛び出た失敗談」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
 昨年末にお届けしたあるある失敗談、皆さんの雑談の中にもご一緒できたでし
ょうか?
今号は、あるある失敗談のアンコールです。
「またか。ちょっとしつこい?」とゲップをされている方、ごめんなさい。
今回もさらりと軽くおじゃまします。
 失敗主のもとから飛び出したーいというエピソードたちが、編集部の手もとで
出番を待っておりました。
僕まぬけかな?、私っておちゃめでしょ、
そんなささやきとともにエピソード君、エピソードちゃんをお届けします。
★ちゃんと見てるつもりなんだけど
①家族だと思って声をかけたら他人だった。
②服を表裏間違えて着る。
③大文字の「I」、小文字の「l」などを見間違える。
④部屋をきれいに掃除したつもりなのに、ほこりがまだまだ残っていた。
 (20代 男性 弱視)
★思い込みで
 新幹線乗車時のこと、トイレのドアだと思って開けたら車掌室だった。
 (30代 女性 全盲)
★そんなつもりじゃないんです
 電車の中、空席が中ほどに見えたので進んでいくと、席は埋まっていました。
白杖を持っていたので、いかにも「席を替わってください」と言わんばかりの行
動。
私、そんなつもりじゃないんです。
急いでドアのところへ避難しました。
恥ずかしくて恥ずかしくて、早く降りたかったです。
 (70代 女性 弱視)
★自分が見えてないだけ、見られてる
 神戸アイセンタービジョンパークの壁にスーツとヒールでよじ登ったのを目撃
されていました。
大通りで白杖片手にスキップしていたのを目撃されていました。
私には周りの人は見えないけど、周りの人からは私が見えている…。
そのことを時々思い出さなくては。
 (40代 女性 弱視)
★あと一歩、惜しいんだけど
 すき焼きをしようと糸こんにゃくを買ったつもりが玉こんにゃく、あれれれ?
仕方なく糸こんにゃくなしのすき焼き、何か物足りない。
 (70代 女性 弱視)
★おっちょこちょい
 母の薬を取りに病院へ行きました。
初めて行った病院で、様子がわからないので受付の人に聞くと、
「靴を脱いでスリッパにはき替えてください」とのこと。
自分の靴を脱いで下駄箱に入れ、手探りで探したスリッパをはいて待合室のソフ
ァに座りました。
 順番を待っていると、診察を終えた女性が「あっ、それ私のサンダルです」。
「す、すみません」。
道理で、普通のスリッパと比べると重たいなあ、厚底だなあ、歩くとペタペタす
るなあとは思ってましたけど。
 戻しに行く時、すごく恥ずかしかったです。
 (40代 女性 弱視)
★わかっているのに
 先日、ボディソープで髪を洗っちゃいました。
ボディソープとシャンプーを並べて置いてるわけでもないし、
シャンプーの容器にはポツポツのしるしが付いてることもよくわかってるのに、
間違えたんです。
 洗い始めてすぐに「わあ、あかん!」。
ものすごく泡立つのに、指が思うように動かせないんです。
 髪の毛のかたまりの中で指をもぞもぞさせながら考えました。
すぐに洗い流してシャンプーで洗い直すか、これはこれで仕方ないとしてコンデ
ィショナーに移ろうか。
どちらが髪の毛のダメージが少なくてすむのかなあと。
 結局、シャンプーで洗い直さずに、コンディショナーをいつもより多めに付け
て終了することを選択。
ドライヤーで髪を乾かしたら、なんだかゴワゴワべたべた。
 こんな場合の最善のリカバリーの方法はどんなんでしょうか?
 (60代 女性 弱視)
★何やら怪しい物体?
 庭の片隅に白っぽいやや大きめの物体が見えたので、
プラゴミと思ってゴミ袋を持って入れようとしたら、ワンワンと吠えられてビッ
クリ。
私は、犬に向かって思わず「アホゥ」って叫びました。
わが家のワンちゃんだったんです。
思わず笑っちゃいました。
 まさかのワンちゃん、あと一つ。
 素手で枯れ葉を集めていたら急に柔らかい物体をつかんでしまい、
何だろうと思うと同時に犬のフンとわかりました。
この時はさすがに腹が立って腹が立って、どうしようもなかったです。
 (70代 女性 弱視)
★ていねいな商品説明に、つい…
 テレビショッピングのダイエットのお助けモノって、怠惰な者にはなんか魅力
的ですよね。
座椅子のような形で腹筋運動をアシストしてくれるという器具や、ステッパーを
買っちゃいました。
 夜にBSテレビでよくやっていて、外国人が出演していて日本語吹き替えで、
一つの商品を20~30分かけて紹介している番組なんですけど、
価格もだいたい1万5000円以下と微妙なラインなんですよね。
それ以上なら気軽に買える金額ではないので悩むこともないのに、手が出ないも
のではないからいいなあと思ってしまうんです。
しかも言葉の説明がみっちりあって、商品がイメージしやすいんです。
それを何度か見てしまうと「ほしいなあ」に変わってくるんです。
 そこに私の気持ちを忖度(そんたく)した夫の悪魔の一言が、
「これ、ええんちゃうか。僕も使うし」。
これじゃもう注文しないわけないですよね。
 でも、届いて開けてみてびっくり。
テレビでは移動も片付けも楽そうだったのに、そんなん私には絶対無理、デカい
し重いし。
 物置部屋の片隅にドカーンと鎮座しているのをしばらくは頑張って使ってみる
けど、
冬場には部屋を暖房してまで使うはずもなく、予想はしてたけど夫は見向きもし
ないし。
健康とかダイエットとかを忘れることはないけど、今日はまあいいにしようかが
何日も何か月も続いてしまうと、
そのうちに大型ごみ受付センターの電話番号を検索してしまうんです。
 でもね、今は丸椅子のような形でスクワットをアシストしてくれる器具をいい
かもと思ってます。
今のところは踏みとどまってますけどね。
懲りてないでしょ(大笑い)。
 (60代 女性 弱視)
★なんだか奇妙な人に見られてるかも?、止まらないあるある4連発
①同じ生地の色違いのソックスでお出かけ。
②真横で「おはようございます」とあいさつされたので、「おはようございます
」とあいさつしたら、
同じタイミングで別の方向からも「おはようございます」の声。
私の「おはようございます」は宙に浮かんだまま、自分が堂々と独り言を発した
ことに赤面。
③白杖が何かにぶつかり、人の足かと思って謝るとポールだった。
④喫茶店で知人と向かい合って話していると、相手が無言で席を立っていた。
気づかぬ私は誰もいなくなった向かい側の席とおしゃべり。
 (40代 女性 全盲)
 編集後記
 あるある失敗談は人気企画です。
個性豊かな失敗だったり、皆さんにも経験のある失敗だったり、
まさにいろいろなエピソードがありました。
 「私は毎日何かしら失敗するのよ」なんて声も拝聴します。
生きてこそここにある失敗談たち、次回も大切にお届けしたいと思います。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2019年2月8日
☆どうもありがとうございました。


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