メルマガ色鉛筆第142号「帰ってきたあるある失敗談2」

タイトル 「帰ってきたあるある失敗談2」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
 今年ラストの色鉛筆は好評の企画、あるある失敗談2です。
前号でお届けした六つの失敗エピソードに引き続き、
あちこちで起きる「やっちゃった」をフランクに共有しましょう。
★あるある7発目
 アイフォンをお使いの皆様、特に初心者の皆様へ。
 実は私、ふつつかものながら、このたびアイフォンデビューいたしました。
いろいろと不安なので、わからないことがあるとすぐに教えてくださる親切なお
姉さんがいる近所のドコモで購入しました。
電話帳、写真の移行やラインの引き継ぎなど、全部やっていただいてとても助か
りました。
 次の日、鳥居寮でアイフォンの細かい設定を教えてもらって、
家でいろいろ試して楽しんでいたら、突然音声が出なくなってしまったのです。
さっそくドコモのお姉さんのもとへ。
いつもは素早く解決してくださるお姉さんですが、
ドコモのサポートセンターに電話してもリセットしても直らずでした。
 アップル社のサポートセンターに電話したら、「音量ですか」と。
横のボタンを押すと、「出ました」とあっさり解決。
そうです!、ボリュームが下がっていただけなんです。
その後のお姉さんの気まずそうな顔、すでに1時間半が経過しておりました。
私は感謝の言葉を告げ、そそくさとその場を去ったのでした。
 音は出ても設定が初期状態。
ラインや電話帳はありますが、ボイスオーバーや文字の大きさなどがパー。
おかげで鳥居寮で設定を一から教わることになりました。
 アラームを解除したりイヤフォンを抜いたりした時、ボリュームが一気に下が
ってしまうことがあるそうです。
その他、3本指で2回タップすると音声読み上げがオフになりますし、
3本指で3回タップするとスクリーンカーテンがオンになって画面が真っ暗にな
ります。
晴眼者の人に故障と間違われることがあるそうなので、くれぐれもご注意を。
 (50代 女性 弱視)
★あるある8発目
 食べ物屋さんが立ち並ぶ駅地下で、間違って隣の店で注文。
「それはお隣ですよ」とにこやかに言われ、親切に誘導していただいたりなんて
ことも。
ぺこぺこ頭を下げて逃げたいところだけど、へたにきびすを返して逃げるとその
へんにぶつかりそう。
白杖を免罪符とし、さりげなく謝ってお隣に行くのがよいかも。
 (30代 女性 全盲)
★あるある9発目
 居酒屋で楽しく盛り上がり、時間を忘れ、気がつけば21時。
寮の門限は22時。
バスを待っている間、寮に電話することに。
 スマホに登録していた寮の電話番号に3回ぐらい電話したのですが、
誰も出なかったのであきらめてバスに乗りました。
 寮に着いた時には門限を20分ぐらい過ぎていました。
扉が閉まっていて、どんどんたたいても反応はなく、5分ぐらいたたずんでいま
した。
すると宿直さんが気づいてくれ、扉を開けてくれました。
 「遅れるんやったら連絡してもらわな困る」と言われたので、「何回も電話し
たんですが」と言いました。
宿直さんが「今、電話してみて」と言うので、電話したところ、遠くで電話が鳴
っていました。
「あれー」と思っていたら、「それ、奥の事務所の電話番号やで」と宿直さんに
怒られました。
笑いを必死にこらえつつ、「すいませんでした」と謝罪しました。
 (40代 男性 弱視)
★あるある10発目
 玉子焼きを作ろうとした時、ガスコンロもフライパンも黒くて、ガスコンロに
玉子を流してしまいました。
掃除しながら「なぜ見えぬ?」と自問自答、情けないわ。
 白いフライパンで目玉焼き、白いお皿に移しました。
テーブルに運ぼうとした時、フライパンを持ちました。
熱いわ、痛いわ、腹立つわ。
 (70代 女性 弱視)
★あるある11発目
 何でも手探りしないとわからないから、スマートに行動したい。
そう思っているのに、肝心なところでは手探りが抜けていてボロボロに。
 暑い日、帰宅後にシャワーを浴び、すぐに着ていたものを洗濯。
ジャケットは「洗濯機OK」なので、ネットに入れて洗濯機へ。
 脱水が終わり洗濯物を取り出していたら、
洗濯ネットごしに何か固いものを感じ、「えっ?、マジかあ」。
それは障害者手帳。
バスを降りる時に提示しやすいようにと、ポケットに入れていたことをすっかり
忘れていたんです。
ネットに入れていたおかげで他の洗濯物への被害はなかったのですが、
障害者手帳は使いものにならなくなっていて、区役所で再発行の手続きをしなけ
ればなりませんでした。
 それ以来、手帳はカバンにひも付きになってます。
ひも付きですから、なくすことも洗うこともありません。
でも、バスを降りる際、ポケットからさっと出すスマートな動きにはなりません

バスの運転手さんに、「もういいですよ」と時々言われてしまいます。
 肝心な時にどんくさい、でもボロボロにはならない手帳とのお付き合いです。
 (60代 女性 弱視)
★あるある12発目
 見間違い10連発。
①バス停で夫と待ち合わせ。
「あっ!、ごめん」と言って腕をつかんだら、夫ではなかった。
②柿をミカンと間違えた。
③車の気配がなかったので道を渡ったら、信号は赤だったらしく、クラクション
をめいっぱい鳴らされた。
④女子トイレと思って男子トイレに入った。
⑤ドラッグストアできれいな箱を見つけ、じっと見ていたら、避妊具だった。
⑥家に電話をかけ、夫だと思って話をしていたら、義父だった。
⑦レンタルビデオを借りに行ったら、模様替えに気づかず、私はR指定のコーナ
ーにいた。
⑧コートを買いに行った時、値段が1けた違ってた。
⑨ファミレスで、順番待ちの名前を1段ずれたところに書いていたらしく、いつ
までたっても呼んでもらえなかった。
⑩メンズとウイメンズを間違えて、夫にウイメンズのシャツを買ってしまった。
 「わからなければ素直に周りの人に聞けばよい」といつも夫に言われる私です

 (60代 女性 弱視)
 編集後記
 今回の失敗キーワードは六つ。
うそでしょ、さりげなくスルー、まさか、悔しい、シーソー、落ち着けば。
「どうしてこうなっちゃうの」と言いたくなるようなあるあるがズラリ。
「ありゃー、たいへんやなあ」、そんな皆さんのあいづちが聞こえてきそうです

 暮らしの中のあらゆるシーンに登場する失敗エピソードたち、びっくりシーン
にドキドキしながらのお届けでした。
 2018年、失敗しつつもどうにか生きて、こうして皆様と色鉛筆のひととき
を分かち合うことができました。
ありがとうございました。
 災害の多かった1年、今も苦悩のうちにある方もおられるでしょう。
それでも新しい年、朝がやってきます。
それは光だけでなく、困難をも連れてきます。
そんな中、やっぱり明日を生きていこうとする人たちがいます。
 2019年を平安のうちに迎えられますように、感謝と祈りをこめて。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2018年12月21日
☆どうもありがとうございました。


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