ポスター 仕事サロン 第27回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会 IN 神戸 2018

京都における「目の見えない人・見えにくい人の仕事サロン」の活動の意義と展望
(文字中心のポスターで、内容は以下の通りです。)
【目的】
「仕事サロン」の活動の概要を紹介し、視覚障害者・支援者が一体となった就労環境
改善に向けた取り組みの意義を提示することを目的とする。
【活動の概要】
(1) 目的
視覚障害者の就労について情報交換できる場が京都にも必要であるとの認識に立ち、
日々働く中で、あるいは仕事を探す中で、困っていることや工夫していることなどに
ついて安心して共有できる場を作り出すことを目的に立ち上げた。
(2) 運営体制
 主催:公益社団法人 京都府視覚障害者協会 職業部
 共催:視覚障害者ネットワーク きららの会、
    京都ライトハウス鳥居寮訓練修了者の会「フェニックス会」
(3) 実績
2012 年 8 月より、3 か月に 1 度開催(2018 年 9 月時点で、通算 25 回)。
毎回 20 名前後が参加。
実施形態 :前半はゲストによる講演、後半は分科会形式で話し合うことが多い。
      また、平日勤務の場合、白杖・音声パソコンに触れる機会が少ないことから、
      歩行訓練士の協力を得て、これらの体験会も実施。
テーマの例:就職活動 中途視覚障害者の就労継続 転職 機器活用 ビジネスマナー
      ストレスケア 子育てとの両立 白杖歩行の有効性と安全な移動
【考察】
●各種就労支援機関との良好な関係が成立している。
●毎回様々なテーマを取り上げることにより、参加者が拡大している。
●複数の団体が共に運営することにより、相談機関からの紹介を含め、参加者が多様化しており、参加者同士のつながりを重視している。そうした中で、「困っているのは自分一人ではないんだと思えて安心した。」という声もよく聞かれるようになってきた。
●眼科医からの情報提供を通じて、数年後に本サロンへの参加につながったケースもある。すぐにつながらなくても、眼科で情報の種を撒いていただけることが大きいと感じる。
【結論】
●中途視覚障害者が視覚リハや相談機関、当事者団体とつながることなく退職に至っている現実を踏まえ、もっと多くの人・機関に情報が行き届くようにする必要がある。
 そのためにはスマートサイトの役割も大きいと考える。
●ハローワーク等との連携を深め、企業への働きかけも含め、1 人でも多くの方が働き続けられる環境を作っていくことが重要である。
【参加者の声】
サロンでは、見え方の変化に応じてどのように対応し働き続けるかということを今の自分の状況に照らし合わせながら、皆さんの体験談を聴いていました。
パソコン体験をきっかけに、もっと音声でパソコンを使えるようになりたい、職場へのスクリーンリーダーの必要性をアピールしていきたいという思いが生まれました!
白杖体験では、白杖は面を意識して使用することの大切さを教わりました。
様々なことを丁寧に教えていただき、大変勉強になりました。
仕事サロンでは、同じ悩みを抱えている方もいて共感したり、私の悩みに対して一緒に解決策を考えてくださったり、とても有意義な時間となりました。
社会人 1 年目で、不安や問題もいっぱいですが、仕事サロンで様々な方と交流することができてとても楽しかったです。
見えなくても働けることを勤務先に理解してもらうためには、どのようにしたらいいのかを今後も考え続け、情報交換したいです。
鍼灸・マッサージの世界の厳しさ、また一般就職で働く中での精神的負担を再確認することができました。


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